1262ccの排気量を備えるムルティストラーダ1260エンデューロのエンジンは、卓越したライディング・プレジャーとパフォーマンスの面で、新たな基準を設定しています。ムルティストラーダ1260にも搭載されるこのエンジンの開発段階において、ドゥカティのエンジニアは、中低回転域で最高のトルクを引き出すことに焦点を当てました。
さらに詳しく- 159 ps 最高出力
- 13.1 kgm 最大トルク
- 218 kg 乾燥重量
新型ムルティストラーダ 1260 エンデューロは、低~中回転域から卓越したパワーを発揮し低速でも操作性や乗りやすさが増した新しいテスタストレッタ DVT 1262とともにアドベンチャーコンセプト可能性を広げています。パフォーマンスと快適性が、オン/オフロードでのあなたの旅を最高の思い出にするでしょう。
1262ccの排気量を備えるムルティストラーダ1260エンデューロのエンジンは、卓越したライディング・プレジャーとパフォーマンスの面で、新たな基準を設定しています。ムルティストラーダ1260にも搭載されるこのエンジンの開発段階において、ドゥカティのエンジニアは、中低回転域で最高のトルクを引き出すことに焦点を当てました。
さらに詳しく最大トルクの85%は3,500rpm以下から発生し、5,500rpmにおけるトルクは、以前の1198ccエンジンと比較して17%増加しています。それにより、ムルティストラーダ1260エンデューロはカテゴリー最大のトルクを発生し、ライディング時に多用する4,000rpmで非常にすぐれた出力特性を実現しています。
排気量を拡大するため、ピストン・ストロークは67.9mmから71.5mmへ変更されました。ボアは、従来と同じ106mmです。排気量の変更に伴って、コネクティング・ロッド、クランクシャフト、シリンダーも新たに設計されています。低中回転域のトルクを最大化するため、DVTシステムのキャリブレーションも見直されています。これによって、最高出力は158ps/9,750rpmに、最大トルクは13kgm/7,500rpmに増加しています。
ムルティストラーダ1260エンデューロには、ドゥカティ・クイック・シフト ・アップ/ダウン(DQS)が標準装備されます。クラッチを使用しないでシフト・チェンジが可能なため、ライディング・プレジャーが高まり、オフロードでは取り回しが楽になり、市街地ではリラックスした走りにつながります。
さらに詳しくドゥカティのエンジニアが開発し、進化させてきたDVTシステムは、あらゆる回転域で最高のパフォーマンスとスムーズな作動を実現します。
さらに詳しくムルティストラーダ1260エンデューロのシャシは、設計が見直された結果、サスペンション・トラベルが1200バージョンと比べて短くなっています(前後ともに185mm)。この変更により、シート高は860mmとなり、足つき性が改善しています。
さらに詳しく車高を引き下げたことは低重心化にもつながり、とくにタンデム走行時やサイド・パニアを装着した場合、低速時の取り回しで大きな安心感をもたらします。ホイール・トラベルの絶対長は減少していますが、オフロード性能はまったく制限されていません。フォークとショック・アブソーバーの油圧系を電子的に制御するドゥカティ・スカイフック・サスペンションEVOシステムの採用により、あらゆる路面に対応可能な最高の安全性とコントロール性を実現しています。シート、フットペグ、そしてハンドルバーから構成されるエルゴノミクス・トライアングルも見直され、ハンドルバーの高さが30mm下げられました。これによって、快適性が向上し、高速道路における長時間の走行時でもリラックスした自然なポジションを取ることができます。ハンドルバーに装着した電装パーツが操舵時にタンクに当たらないよう、タンク上面の形状も変更されています。
ムルティストラーダ1260エンデューロには、ドゥカティ・スカイフック・サスペンションEVO(DSS)によって制御されるセミアクティブ・サスペンションが搭載されています。直感的な操作が可能な新しいHMIインターフェイスを採用することにより、このシステムは400種類もの異なる設定を行うことが可能です。これほどの精密さを備えたモーターサイクルは、このクラスでは他に存在しません。
さらに詳しくDSS EVOシステムは、あらゆる路面および負荷状況において、モーターサイクルのバランスを完璧に保つことによって、ライダーとパッセンジャーに最高の快適性を提供します。
DSS EVOシステムは、新設計されたHMIインターフェイスを介して、簡単かつ直感的にバイクのセットアップを変更することが可能なため、あらゆる状況において理想的なサスペンション設定が実現しています。設定方法は、ライディング・モード(ツーリング、スポーツ、アーバン、エンデューロ)と負荷条件(ライダーのみ、ライダーとパニア・ケース、ライダーとパッセンジャー、ライダーとパッセンジャーとパニア・ケース)を設定するだけです。さらに、フォークとショック・アブソーバーを独立して調整できるため、複雑なセッティング作業を行うことなしに、フロントおよびリア・サスペンションの微調整が可能です。システム設定の可能性はほぼ無限で、新しいインターフェイスを経由してライダーが選定できるパラメーターの組み合わせは最大400種類にのぼります。
ホイールベース、スイングアーム長、ステアリング・ジオメトリー(トレールとオフセット)といった最も重要なシャシの寸法は、オフロード・ライディング、取り回し性、高速走行時の安定性を考慮しながら、最良の妥協点を求めることによって決定されました。
さらに詳しくムルティストラーダ1260エンデューロは、ピレリ製スコーピオンIIタイヤを装着しています。サイズは、フロントが120/70 R19、リアが170/60 R17です。
さらに詳しくこのタイヤは、オフロード・レーシングとストリート・ライディングという2つの世界における最高の品質を提供します。経験豊富なエキスパート・ライダーのために設計されたこのタイヤは、高い耐久性、ライフサイクル全体にわたって発揮される一貫した性能、濡れた表面での優れたトラクションといった特徴を備えています。ムルティストラーダ1260エンデューロは、アルミニウム・チャンネルを備え、チューブレス・タイヤを装着可能なスポーク・ホイールを装備しています。40本のスポークはクロスマウントされ、ハブは重力鋳造されています。このホイールは、先代モデルから設計が見直され、合計で約2kgの軽量化を達成しています。ホイールの寸法は、フロントが3.00x19インチ、リアが4.50x17インチです。さらに、ムルティストラーダ1260エンデューロは、オフロード走行に最適なノビー・タイヤのピレリ製スコーピオン・ラリーを装着できるように開発および承認されています。
ムルティストラーダ1260エンデューロには、ブレンボ製ブレーキ・システムと、ドゥカティ・セーフティ・パック(DSP)の中核となるABS 9.1MEコーナリング・デバイスが搭載されています。
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ボッシュ製ABSコーナリングは、ボッシュ製6軸慣性測定ユニット(IMU)プラットフォームを活用することによって、極限状態あるいはコーナリング中であっても、フロントおよびリア・ホイールの制動力のバランスを最適化します。
システムは、ライディング・モードと協調作動することにより、あらゆる状況やライディング・コンディションで、理想的なソリューションを提供します。ムルティストラーダ1260エンデューロは、ABS制御プロセッサーにより、アーバンおよびツーリング・ライディング・モードに最適化されたエレクトロニック・コンバインド・ブレーキング・システムを搭載しています。
完全な電子制御があまり好ましくないスポーツ・モードでは、介入レベルが低く設定されます。コンバインド・ブレーキング・システムは、4個の圧力センサーを使用して、前後の制動力を理想的に配分し、制動安定性を向上させます。急制動時にリア・タイヤのコントロール性を改善する、ABSの“リフトアップ防止”機能は、アーバンおよびツーリング・ライディング・モードでは有効になり、スポーツおよびエンデューロ・モードでは無効になります。
エンデューロ・ライディング・モードでは、オフロードでブレーキをかけたときに、リア・ホイールのドリフトを許容するため、ABS機能はフロントのみに適用されます。3つレベルが設定されているABSは、ドゥカティ・ライディング・モードと完全に統合されています。
レベル1は、オフロードで最高のパフォーマンスを発揮します。リア・ホイールのリフトアップ検出機能は無効となり、ABSをフロントのみに適用して制動時のドリフトを許容します。
レベル2は、スポーツ・モードで設定され、フロントおよびリア・ホイールの制動バランスを最適化します。リア・ホイールのリフトアップ検出機能は無効となりますが、コーナリング機能は有効となり、スポーティなライディング・スタイルを実現します。
ツーリングおよびアーバン・モードでは、レベル3に設定され、コンバインド・ブレーキングの作動が最適化され、リア・ホイールのリフトアップ検出機能とコーナリング機能が有効となり、最大の安全性が確保されます。
レースの世界からフィードバックされたドゥカティ・トラクション・コントロールは、ライダーの右手とリア・タイヤ間の“フィルター”として機能します。
さらに詳しくDTCは、千分の1秒単位でリア・ホイールのスピンを検知して制御することで、モーターサイクルのパフォーマンスと安全性を大幅に向上させます。システムは、8段階のレベルに調整可能です。各レベルでは、ライディング・スキル(1〜8に分類)に応じてリア・ホイール・スピンの許容度が変化するようにプログラムされています。レベル1および2は、オフロード・ライディング専用で、リア・タイヤが地形に適した方法でスリップすることを許容します。レベル3~6は、乾いたアスファルトで優れたグリップを提供し、レベル7~8は、濡れた舗装路で最高のグリップを確保するように設計されています。ムルティストラーダ1260エンデューロのDTCは、ライディング・モードに統合されています。各ライディング・モードでは、DTCのレベルが予め設定されていますが、ライダーの好みに合わせて設定メニューでカスタマイズし、保存することが可能です。
ムルティストラーダ1260エンデューロに搭載されているABSには、ビークル・ホールド・コントロール(VHC)システムが組み込まれています。システムが作動すると、リア・ブレーキを作動させてモーターサイクルを停止状態に保ちます(数秒後には自動的に解除)。
さらに詳しくこのシステムは、より快適で安全な坂道発進をサポートします。それによってライダーは、アクセルとクラッチ操作に集中することができます。この機能は、サイドスタンドが上がった状態でモーターサイクルが停止し、ライダーがブレーキ・レバーを強く握るか、リア・ブレーキ・ペダルを強く踏み込むと作動します。システムが起動すると、モーターサイクルの状態に応じてリア・ブレーキ・システムに必要な圧力を計算し、ABSコントロール・ユニットのポンプおよびバルブを使用してブレーキをかけます。インジケーター・ランプは、システムが有効になったことを示しています。このシステムは、ABSがオフの場合を除いて、すべてのABSレベルで起動させることができます。システムがリア・ブレーキの圧力を開放して、車両の停止状態を解除し始めると、インジケーター・ランプが点滅します。この場合の圧力低下は、徐々に行われます。
ムルティストラーダ1260エンデューロには、昼間でも読み取りやすい、高解像度のTFTカラー液晶ディスプレイが装備されています。このメーターパネルは、優れたデザインだけでなく、完全に設計が見直された新しいヒューマン・マシン・インターフェイス(HMI)によって、メニューの検索や設定の変更を簡単かつ直感的に行うことができます。
さらに詳しくモーターサイクルが停止した状態で、ハンドルバー左側のスイッチを使用して設定メニューにアクセスし、DTC、DWC、ABSコーナリングといった各機能を起動したり、カスタマイズすることができます。セミアクティブ電子サスペンションの調整は、専用のメニューが用意されています。ライダーは、モーターサイクルの静的および動的条件の両方を考慮しながら、ライディング・モード(スポーツ、ツーリング、アーバン、エンデューロ)を選択し、さまざまな積載条件(ライダーのみ、ライダーとパニア・ケース、ライダーとパッセンジャー、ライダー/パッセンジャー/パニア・ケース)に基づいて、細かく設定を調整することができます。
さらに、ムルティストラーダ1260エンデューロには、Bluetooth経由でモーターサイクルとスマートフォンを接続し、音楽を聴いたり、着信やテキスト・メッセージを確認できる、ドゥカティ・マルチメディア・システム(DMS)が標準装備されています。
フルLEDヘッドライトは、従来型のバルブ式ヘッドライトに比べて、高い効率と優れた安定性(電圧変動の影響を受けない)を実現しています。
さらに詳しくムルティストラーダ1260エンデューロは、新しいドゥカティ・リンク・アプリと互換性があります。これにより、ライダーは、トラベル・モード(積載モードとライディング・モードの組み合わせ)を設定し、各ライディング・モード(ABS、ドゥカティ・トラクション・コントロールなど)のパラメーターをスマートフォンで簡単かつ直感的にカスタマイズすることができます。
さらに詳しくムルティストラーダ1260エンデューロは、ハンズフリー・システムにより、セキュリティが向上しただけでなく、キーを使用しなくてもエンジンを始動することができます。必要なことは、電子キーをポケットに入れて、バイクに近づくだけです。ユーザーが約2m以内に近づくと、モーターサイクルがキーコードを自動的に認識して、バイクを起動する準備を整えます。
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