ストリートファイターV4は、MotoGPで得られたノウハウから生まれた「フロントフレーム」を採用し、デスモセディチ・ストラダーレ・エンジンが耐荷重機能を担っています。
伝統的なペリメターフレームとの最大の違いは、エンジンをフレームの構造部材の一部として活用している点です。非常にコンパクトな「フロントフレーム」は、V4エンジンのフロントバンクのアッパー・ハーフケーシングとリアバンク・ヘッドに直接固定され、その重量はわずか4kgです。このフレームは、リアサスペンションや片持ちスイングアームの支点にもなっています。
「フロントフレーム」の最も重要な利点は、デスモセディチ・ストラダーレ・エンジンを使用して必要な剛性を確保し、メインフレームの長さを大幅に短縮できる点です。その結果、重量も削減され、優れた剛性とパワー・ウェイト・レシオを達成しています。この利点に加えて、エンジン横に走るアップライトの長さが短くなったことで、ドゥカティのエンジニアは、ライダーシートのエリアで、非常にコンパクトなバイクを設計することが可能になりました。
エンジン上部には「フロントフレーム」が固定される一方で、リアバンクのヘッド下にはトレリス・シートポスト・フレームがボルト留めされています。