砂漠を行くエモーション

ムルティストラーダ1260エンデューロに乗ってモハーヴェ砂漠を走るアメリカン・ロードトリップ

無限に広がる白と黄色の台地。小さな灌木が点在し、澄んだ空に伸びる巨大な薄暗い山々に囲まれた風景。モハーヴェ・ロードでは、広大なアメリカの原野を走る道だ。むき出しの、ごつごつとした、荒れた風景が続く。その場所を一言で表現するなら、「ワイルド」。 

アメリカ合衆国は、巨大な国立公園、遙か彼方まで続くパノラマのような地平、そしてありのままの自然に溢れている。東海岸でも西海岸でも、いったん市街地を出てしまえば、発見されるのを待つ広大な風景の連なりが出現する。 

なかでもコロラド州、アラスカ州、ネバダ州、ユタ州は、あらゆる種類の旅行者に愛される目的地である。しかし、ほとんど知られていない事実は、勇敢な魂を持つ旅人のために、アメリカは特別なルートも用意しているということだ。ユニークなオフロード・トラック、すなわち冒険と歴史、そしてエモーションに溢れる道である。

モハーヴェ・ロードもそのようなルートの1つ。コロラド川の岸に始まり、カリフォルニア州にあるモハーヴェ国立保護区のモハーヴェ砂漠を横断するオフロード・コースだ。砂漠を東西に横切る、もっと正確にいうならコロラド川のほとりからバーストウの町に近いキャンプ・ケイディーに至るもので、保護区を2つに分割する道である。パイユート、モハーヴェ、チェマウェヴィといったアメリカン・インディアンの部族はこの道を使って通信と通商を行っていたが、18世紀後半にかけてはスペイン人探検家たちの知るところとなり、西部の植民地化のために何年も利用された。

この道は全長237kmであり、経験のあるエンデューロ・ライダーが好天の下で走る場合、2日~3日で走行できる行程だ。公園内でのキャンピングも許されている。

モハーヴェ・ロードは初心者向きではない。砂のセクション、トリッキーな火山岩のセクション、そして泥濘地が交互に現れ、ライダーたちをしばしば驚かせる。しかし、その苦労は報われるだろう。この国でもっとも静かで、手つかずの砂漠の風景が眼前に展開するからだ。

モハーヴェ国立保護区は、エンデューロ・ライダーにとって真のパラダイスである。160万エーカーにおよぶ広さを持つこの土地は、五感に訴える様々な体験を提供し、冒険への飽くなき渇きを満たしてくれる。

植物は少ないとはいえ、きわめて多様だ。春の雨の後に咲くサボテンの花は、茶色の地面の上に落ちた宝石のようだ。現在は完全に干上がってしまった塩湖ソルトブラッシュの周りには、数知れないヨシュアの木の枝が空に向かって、あたかも祈りを捧げているに伸びている。道の途中では、群生するセージの葉と野生のデイジーの花の匂いが香しく空気を満たしている。

旅の途中で野生動物に出会うことも珍しくはない。この保護区にはコヨーテ、リクガメ、ミュール鹿といったこの土地特有の30種類以上の生物が生息している。

モハーヴェ・ロード、とくに砂漠を横断する丘陵セクションには、つねに微風が吹いている。夕方になると山の向こうに落ちる太陽は、決して忘れることのできない感動的な残る風景を生み出す。ハンドルバーを握りながら全身に黄金の光を浴びるとき、たとえそれが一瞬しか続かないにしても、あなたは真の自由を実感するに違いない。

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