ウィングによって生成されるダウンフォースは、高速でフロントホイールの「浮き上がり」を減少させ、ウイリーの傾向を減らし、ブレーキング、コーナーへの進入およびコーナリング中の安定性を高めます。
この大きなダウンフォースにより安全性が向上し、電子制御システムの介入が抑制されるため、ライダーはスロットルをより長く開けることができるだけでなく、コーナリング時のブレーキングを遅らせることが可能になり、パフォーマンスの面におけるメリットが得られます。
高速走行時とブレーキング時の両方で最大限の安定性を確保し、加速時のウイリーの傾向を抑え、電子制御システムの介入を可能な限り抑制し、あらゆるコンディションで俊敏かつ素早い挙動を実現するために、ウィングが開発されました。バイプレイン(二翼)ウィングは、ドゥカティ・コルセのスペシャリストがチェントロスティーレ・ドゥカティ(ドゥカティ・スタイルセンター)と共同で、ストリートファイターV4のために開発しました。
エアロダイナミクスの開発は、車両、特にフロントホイールにかかるダウンフォースを増加させるために、モーションおよび圧力フィールドの静止シミュレーションを含む計算方法を採用するCFD(計算流体力学)を使って行われました。
ウィングの横方向の寸法を可能な限り小さくするために、バイプレイン(二翼)ウィングが開発されました。このウィングは、縦方向に配置された2つのウィングを使用することで、ダウンフォースを維持しながら、開口部を小さくすることが可能になりました。これに対して、パニガーレV4に装着されているシングルタイプのウィングは、長方形のメインエレメントと、その先端のフラップから構成されています。バイプレイン・ウィングは、フロントホイールにできるだけ近く(ラジエーターのサイドパネルの横)に配置され、ホイールのリフトアップ防止効果を最大限に高めています。
ウィングによって生成されるダウンフォースは、高速でフロントホイールの「浮き上がり」を減少させ、ウイリーの傾向を減らし、ブレーキング、コーナーへの進入およびコーナリング中の安定性を高めます。
この大きなダウンフォースにより安全性が向上し、電子制御システムの介入が抑制されるため、ライダーはスロットルをより長く開けることができるだけでなく、コーナリング時のブレーキングを遅らせることが可能になり、パフォーマンスの面におけるメリットが得られます。
ウィングを装着することで、270km/hの速度で走行時に、28kgのダウンフォース(フロント 20kg + リア 8kg)が発生します。ウィングは、ウォーター・ラジエーターとオイル・ラジエーターを通過するエアの速度をそれぞれ2%と10%増加させることにより、熱損失の点でもメリットがあります。