SBK第3戦エストリル・ラウンドのレース2でバウティスタが最終コーナーまで優勝争いを演じて2位フィニッシュ、リナルディは8位、WorldSSPのブレガは残り3周でクラッシュ

スーパーバイク世界選手権(SBK)第3戦エストリル・ラウンドのスーパーポール・レースとレース2が5月22日にポルトガルのエストリル・サーキットで開催された。Aruba.it Racing - Ducatiチームのアルバロ・バウティスタは、レース2で最終コーナーまで優勝争いを繰り広げたが、レース1の再現とはならなかった。午前中に開催されたスーパーポール・レースで3位となったバウティスタは、レース2で貴重な2位表彰台を獲得し、ライダーズ・ランキングでトップの座をキープしている(2位との差は17ポイント)。

レース2では、バウティスタ、ジョナサン・レイ(カワサキ)、トプラク・ラズガットリオグル(ヤマハ)がスタートからバトルを展開し、サーキットに詰めかけたSBKファンを興奮の渦に巻き込んだ。レース後半にはバウティスタとレイが後続マシンとのギャップを広げ、最終ラップでは、5回以上にわたる息を呑むようなオーバーテイク合戦が繰り広げられた。しかし、最後のシケインでは、北アイルランド出身のレイが主導権を握り、最終ストレートでもトップの座をキープして、バウティスタは2位でフィニッシュした。 

チームメイトのマイケル・リナルディにとっては難しい日曜日となった。イタリア人ライダーのリナルディは、スーパーポール・レースとレース2の両方で、8位でフィニッシュした。レース2では、素晴らしいスタートを切り、すぐにポジションを3つ挽回したものの、チェッカーフラッグまでこのペースを維持することができなかった。

アルバロ・バウティスタ(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #19)
「両方のレースで良い結果を残すことができ、ポジティブな週末となった。正直なところ、スーパーポール・レースではいくつかのトラブルを抱えていた。小雨が降っていたため、サーキット・コンディションも非常に難しかった。レース2でのレイとのバトルはエキサイティングだった。最終ラップでは、最初のアタックはかわすことができたが、最終コーナーではジョニー(ジョナサン・レイ)はラインをうまく閉じてオーバーテイクする隙を与えなかった。レース2ではこれが限界だったので、2位は貴重な結果だと思う」

マイケル・リナルディ(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #21)
「本当にがっかりした。もっと良い結果を出せると思っていた。色々考えさせられる週末となったが、そう遠くない将来にチーム一丸となって再び戦闘力を取り戻すことができると感じている。次のミサノ・ラウンドは、ホームレースなので今から楽しみにしている。ミサノ・ワールドサーキットでは、これまでとは違う自分を見せたい」

  • WorldSSP

ニコロ・ブレガは、残り3周でサイモン・ジェスパーセン(ヤマハ)と接触してクラッシュし、今シーズン初めてのリタイアを余儀なくされた。イタリア人ライダーのブレガは、レース2では主役の一人となり素晴らしいレースを展開したが、残念な結果となった。ブレガは素晴らしいスタートを切り、すぐにリードを奪うと、ロレンソ・バルダッサーリ(ヤマハ)、ジャン・オンジュ(カワサキ)、フェデリコ・カリカスロ(ドゥカティ)(6周目にリタイア)とスリル満点のバトルを繰り広げた。レース中盤からは、このレースを制したドミニク・エガーター(ヤマハ)も加わり、4人のライダーによる戦いとなった。
ブレガは、残り3周まで表彰台争いをしていたが、コーナーでミスを犯し、ラインに復帰した際に、インをついてオーバーテイクを試みたジェスパーセンと接触してクラッシュした。

ニコロ・ブレガ(Aruba.it Racing WSSP)
「天候によって路面が少し滑りやすくなっていたため、かなり難しいレースになった。限界ポイントが掴みにくく、クラッシュのリスクも高かった。今回のクラッシュは、自分のミスではなく、相手のライダーの強引な走りが原因で、不運だった。これまでクラッシュしたことはなかったので、残念だ。0ポイントという結果は非常に痛い。ミサノでは、このレースで失ったポイントを取り戻したい」