2021スーパーバイク世界選手権(SBK)第9戦のスーパーポール・レースとレース2が、9月19日にバルセロナ(スペイン)のカタルーニャ・サーキットで開催され、Aruba.it Racing - Ducatiチームは、レース1の素晴らしい結果を再現することに成功した。今回のレースでは、マイケル・リナルディが完璧なレース展開で勝利を収めた。チームメイトのスコット・レディングは、センセーショナルなカムバックでレースの主役の1人となり、2位とわずか10分の1秒差で3位に入り、ドゥカティがダブル表彰台を獲得した。
P5 - マイケル・リナルディは、素晴らしいスタートを切ると、すぐにポジションを3つ挽回。レッドフラッグの後、アレックス・ロウズ(カワサキ)とアルバロ・バウティスタ(ホンダ)にアタックを仕掛けたがオーバーテイクには至らず、5位でフィニッシュした。
P15 - レッドフラッグまではレースの主役だったスコット・レディングは、2回目のスタート後、野左根航汰(ヤマハ)とアンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)のクラッシュに巻き込まれてしまう。イギリス人ライダーのレディングは、コースには復帰したものの、15位でフィニッシュラインを通過した。
P1 - スーパーポール・レースと同様、リナルディはレッドフラッグによる再スタートの後、完璧なパフォーマンスを見せた。1コーナーですでに2番手に浮上し、ジョナサン・レイ(カワサキ)、トプラク・ラズガットリオグル(ヤマハ)とバトルを展開して、3周目にはリードを奪った。レース中盤、トルコ人ライダーのラズガットリオグルがオーバーテイクを仕掛けるが、リナルディは見事なディフェンスでトップの座を守り、その後は大きなアドバンテージを築いて1位でチェッカーを受けた。
P3 - スコット・レディングは、2回目のスタートでは、最初ほど鋭いスタートではなかったものの、エキサイティングな走りで前をゆくマシンを追撃。3周目から5周目までの間に、ポジションを5つ挽回し、バウティスタとレイを攻略して表彰台を獲得した。最終ラップでは、2番手を走行中のラズガットリオグルにアタックを仕掛け、わずか10分の1秒差でチェッカーを受けた。
マイケル・ルーベン・リナルディ(Aruba.it Racing – Ducatiチーム #21) 5位/1位
「厳しいレースが続いていたので、この結果には本当に満足している。昨日はレースペースが良かったので、ドライコンディションでレースをしたいと言ったが、そのとおりになり、レースでもマシンのフィーリングの良さを確認することができた。困難な時期でも常にハードワークを続けてくれた、チームに感謝したい。ペッコ(バニャイア)がミザノで素晴らしい勝利を収めたので、喜びが倍増した」
スコット・レディング(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #45) 15位/3位
「昨年は、このサーキットで非常に多くの問題を抱えていたので、今回の結果には満足している。残念ながら、スーパーポール・レースの2回目のスタートで、クラッシュを避けるためにポジションを大きく落としてしまい、それが原因でレース2が非常に難しい展開になってしまった。いずれにしても、バウティスタのオーバーテイクに手こずって、トップグループとのギャップが開いてしまったが、とにかくペースを上げて走ることに集中した。全体的には満足できる週末だった。へレスでも再び良い結果を出したい」