2020 スーパーバイク世界選手権(SBK)第6戦のレース1が、9月19日にスペインのバルセロナにあるカタルーニャ・サーキットで開催された。Aruba.it Racing - Ducatiチームのスコット・レディングとチャズ・デイビスは、予選で苦戦して、それぞれ7番グリッドと11番グリッドからのスタートとなったが、見事な巻き返しを見せてダブル表彰台を獲得した。
レディングは、素晴らしいスタートを切り、ターン2通過時には2番手に浮上。その後の数周は、マイケル・リナルディ(ドゥカティ)とバトルを展開。レース中盤には、ハードにプッシュしてトップを走るジョナサン・レイ(カワサキ)とのギャップを詰めたが、オーバーテイクには至らず、2位でフィニッシュした。
チームメイトのデイビスは、スタート直後からコンスタントにポジションを上げていった。4列目からスタートしたデイビスは、最初の4ラップで、アレックス・ロウズ(カワサキ)とトプラク・ラズガットリオグル(ヤマハ)をオーバーテイクして6番手に浮上。その後も鋭い走りを見せて、マイケル・ファン・デル・マーク(ヤマハ)を攻略すると、残り3周でリナルディをパスして3位表彰台を獲得した。
レディングは合計227ポイントを獲得し、首位のレイと41ポイント差でライダーズ・ランキング2位となっている。
合計157ポイントを獲得したデイビスは、ラズガットリオグルと並んでランキング3位に浮上した。
スコット・レディング(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #45) 2位
「予選と比較して、レース中のマシンのフィーリングは非常に良かった。素晴らしいスタートを切ることができたので、すぐにトップグループで戦うことができた。最初のラップでは、リナルディとバトルしたが、彼はソフトタイヤを履いていたので離されてしまい、追いつくことが出来なかった。それでも、今日は良いレースとなった。チームにとっても、良い結果だったと思う。ジョニー(ジョナサン・レイ)の後ろでフィニッシュすることになったのは残念だったが、素晴らしい走りを見せた彼の優勝を祝福したい
チャズ・デイビス(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #7) 3位
「予選でグリップの問題に悩まされ、スターティング・グリッドがかなり後方になってしまった。それでも、最初の2周で良い走りができたので、ポジションを大きく挽回することができた。しかし、レース前半はレースペースが上がらず、トップグループとの差を詰めることができなかった。明日のスーパーポール・レースでも良いスタートを切って結果を出し、レース2につなげていきたい」