2020 MotoGP第9戦のカタルーニャGPが、9月27日にスペインのバルセロナ近郊のカタルーニャ・サーキットで開催された。このレースで、ドゥカティ・チームのダニーロ・ペトルッチは、堅実なレースを展開し、前戦に続き再びトップ10圏内の8位でフィニッシュした。チームメイトのアンドレア・ドヴィツィオーゾにとっては、不運なレースとなった。ドヴィツィオーゾは、オープニングラップに他のマシンのクラッシュに巻き込まれてリタイアを余儀なくされた。
17番グリッドから好スタートを切ったドヴィツィオーゾは、一気に7番手までポジションを挽回。しかし、スタート後の混乱が続くターン2で、ペトルッチのデスモセディチGPを避けようとしてスリップダウンしたヨハン・ザルコ(ドゥカティ)のマシンがドヴィツィオーゾのマシンにヒットしてクラッシュ、リタイアとなった。これにより、ドヴィツィオーゾは、新たにライダーズ・ランキング・トップに浮上したファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)と24ポイント差で、ランキング4位に後退した。
ペトルッチは、素晴らしい走りを見せて8位でフィニッシュした。3列目からスタートしたペトルッチは、7番手までポジションを上げると、フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)と6番手争いを展開。しかし、レース終盤に中上貴晶(ホンダ)にオーバーテイクされ8位でフィニッシュした。
合計39ポイントを獲得したペトルッチは、ライダーズ・ランキング14位となっている。ドゥカティは、マニュファクチャラー・ランキングは2位、チーム・ランキングは4位につけている。
ダニーロ・ペトルッチ(ドゥカティ・チーム #09) 8位
「今日のパフォーマンスには満足している。今週末は、全体的にうまくいった。今日は、マシンのフィーリングも良く、タイヤ・マネージメントも上手くできた。しかし、ストレートのスピードが伸びず、オーバーテイクされたのは、ほとんどがストレートだった。予選の順位がもう少し良ければ、もっと上位でフィニッシュできたと思うが、全体としては良いレースだったと思う。先週のミザノの後、少しづつ本来のレベルに戻りつつある」
アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム #04) リタイア
「ターン2でのクラッシュは受け入れ難い。残念なレースになってしまった。今日は絶対に良いスタートを切る必要があった。ストレートエンドで、7つポジションを上げることに成功したが、不運なことに最初のラップでアクシデントに巻き込まれてしまった。これは、よくあるレース・アクシデントの結果だと思う。まだチャンピオンシップ争いには踏みとどまっているが、この先タイトルを獲得するためには、これまで以上に以前の戦闘力を取り戻す必要がある」
第9戦のフランスGPは、2週間後の10月9日~11日に、ル・マンのブガッティ・サーキットで開催される。