SBK開幕戦 アラゴン・ラウンドのレース1で、バウティスタが最終コーナーまで優勝争いを繰り広げて2位表彰台を獲得、リナルディは4位、WorldSSPデビューを果たしたブレガは、素晴らしい追い上げを見せて5位フィニッシュ

2022 スーパーバイク世界選手権(SBK)開幕戦のアラゴン・ラウンドが、4月9日にスペインのモーターランド・アラゴンで開催された。SBKシーズン最初の土曜日に行われたレース1で、Aruba.it Racing - Ducatiチームは多くの感動をもたらした。

予選セッションで両ライダーは素晴らしいチームワークを示し、アルバロ・バウティスタが2番グリッド、マイケル・リナルディが4番グリッドを確保。決勝レースでも、電撃的な走りで観客を魅了した。

アルバロ・バウティスタは、レース序盤にトプラク・ラズガットリオグル(ヤマハ)と、その後はジョナサン・レイ(カワサキ)と壮絶なバトルを繰り広げた。レース中盤からは、イギリス人ライダーのレイと抜きつ抜かれつのエキサイティングなエンドレス・バトルを展開。最終コーナーで、バウティスタは決定的なアタックをしかけたものの、オーバーテイクには至らず、レイとわずか0.09秒差の2位でチェッカーフラッグを受けた。

マイケル・リナルディは、予選グリッドと同じ4位でこのレースを終えた。イタリア人ライダーのリナルディは、10周目まで表彰台争いを展開し、ラズガットリオグルとバトルを展開。しかし、表彰台を獲得するにはレースペースが十分ではなく、4位でフィニッシュして貴重なポイントを獲得した。

アルバロ・バウティスタ(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #19)

「非常に素晴らしいレースとなった。正直に言うと、今日の目標は優勝することだけではなかった。この2年間、困難なシーズンを過ごしてきたので、優勝争いをしているときにしか得られないセンセーショナルな感覚を取り戻す必要があった。レース直後からそのフィーリグを感じ、最後まで優勝争いをすることができた。レース序盤のトプラクとジョナサンとのバトルはエキサイティングだった。とても楽しかったし、ファンの方々も楽しませることができたと思う。明日のためには、もう少しマシンを改善する必要がある」

マイケル・リナルディ(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #21)

「シーズン開幕戦の結果としては、かなり満足している。今日は、素晴しいレースができると確信していた。最初の数ラップも良い感触だった。しかし、リアのグリップが低下すると、マシンのフィーリングも低下して、表彰台グループについてゆくことができなかった。改善するためには何をすべきかは分かっているので、明日のレースには自信を持って臨むことができる」

  • WordSSP

ニコロ・ブレガのスタート(予選4番グリッド)は完璧ではなく、表彰台争いをするグループからは遅れをとる展開となった。しかし、イタリア人ライダーのブレガは、集中力を切らすことなく、最初のコーナーを10番手で通過すると、その後は徐々にポジションを挽回し、5位でチェッカーフラッグを受けた。

ニコロ・ブレガ(Aruba.it Racing - Ducati WSSPチーム #11)

「残念ながら、スタートで間違った方法でクラッチをリリースしてしまった。このようなミスは、二度と起こしてはならない。オープニングラップでは、ライバルよりも加速力が劣っていたため、前のマシンをオーバーテイクするのに苦労した。さまざまなことを考慮すると、5位は良い結果だと思う。明日はもっと上位でフィニッシュしたい」