2021スーパーバイク世界選手権(SBK)第4戦のスーパーポール·レースとレース2が、7月4日にイギリスのドニントン·パークで開催された。Aruba.it Racing - Ducatiチームのスコット·レディングは、スーパーポール·レースでは思うような結果を出せなかったものの、レース2ではポジションを7つ挽回して表彰台争いを展開し、4位でフィニッシュした。
マイケル·リナルディはレース後半に本来のペースを取り戻し、8位でフィニッシュラインを通過した。
イギリスのドニントン·パークでの戦いは、Aruba.it Racing - Ducatiチームにとって、週末を通して非常に厳しいものとなった。2021 SBKシーズンの第5戦は、7月23日~25日に、オランダのTTサーキット·アッセンで開催される。
● スーパーポール·レース
スーパーポール·レースは、レース開始直前に小雨が降る中で行われた。他のすべてのライダーがインターミディエイト·タイヤを装着する中、スコット·レディングだけは、レイン·タイヤを選択してレースに臨んだ。しかし、レイン·タイヤは期待通りに機能せず、オープニングラップ以降、トップグループとのギャップが拡大。最終的に、レディングは18位でフィニッシュした。
マイケル·リナルディは、スロースタートの後、レースの途中からペースを上げて10位でフィニッシュ。ポイントを獲得することはできなかった。
● スーパーポール·レース結果
P1 – ジョナサン·レイ(Kawasaki)
P2 - トム·サイクス(BMW)
P3 - マイケル·ファン·デル·マーク(Yamaha)
P4 - レオン·ハスラム(Honda)
P5 - ギャレット·ガーロフ(Yamaha)
P10 - マイケル·リナルディ(Aruba.it Racing - Ducati)
P18 - スコット·レディング(Aruba.it Racing - Ducati)
● レース2
11番手からのスタートを余儀なくされたレディングは、3周目から反撃を開始。イギリス人ライダーのレディングは、5周目から7周目の間に、アレックス·ロウズ(カワサキ)、マイケル·ファン·デル·マーク(ヤマハ)、レオン·ハスラム(ホンダ)をオーバーテイクして表彰台争いに参加。ジョナサン·レイ(カワサキ)がクラッシュした後、レディングはラップを重ねるごとにトム·サイクス(BMW)とのギャップを詰め、わずか0.4秒差で最終ラップに突入。スコットはサイクスを攻略するために全力でプッシュしたが、最終的に4位でフィニッシュした。
12番手からスタートしたリナルディは、レース前半で苦戦。イタリア人ライダーのリナルディは、10周目からペースを上げ、最初にハスラムを、次にルーカス·マヒアス(カワサキ)をパスすることに成功。チャズ·デイビス(ドゥカティ)とのギャップは広すぎて埋めることができず、8位でフィニッシュした。
● レース2結果
P1 - トプラック・ラズガットリオグル(Yamaha)
P2 - ギャレット・ガーロフ(Yamaha)
P3 - トム・サイクス(BMW)
P4 - スコット・レディング(Aruba.it Racing - Ducati)
P5 - マイケル・ファン・デル・マーク(Yamaha)
P8 - マイケル・リナルディ(Aruba.it Racing - Ducati)
● ライダーズ·ランキング
P1 - トプラック・ラズガットリオグル(Yamaha) 183
P2 - ジョナサン・レイ(Kawasaki) 181
P3 - スコット・レディング(Aruba.it Racing - Ducati) 117
P4 - アレックス・ロウズ(Kawasaki) 114
P5 - マイケル・リナルディ(Aruba.it Racing - Ducati) 94
スコット・レディング(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #45) 4位
「言うまでもなく、今週末はもっと多くのことを期待していた。最初から苦戦の連続だったが、スーパーポール・レースではさらにひどい結果となった。レイン・タイヤを選択した僕の責任だ。ウォームアップラップで、この選択が間違っていたことに気づいたが、タイヤを履き替える時間はなかった。しかし、レース2では、週末を通じて初めてポジティブなフィーリングが戻ってきた。世界タイトル?もちろん。ポイント差はかなり開いてしまったが、SBKでは多くのポイントを獲得することができる。まだ4戦が終わったばかりなので、諦めるつもりはない!」
マイケル・リナルディ(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #21) 8位
「非常に奇妙な週末だった。天候が目まぐるしく変化して、それに適切に対応することができなかった。レース1とスーパーポール・レースでは、路面は多くの湿気を含んでいて、ポジションを失うことに“注意深く”なり過ぎていたのかもしれない。ドライコンディションで開催されたレース2は、通常のレースとなった。最終的なポジションには満足していないが、今回の経験を将来の戦いに役立てたい。今週末の結果には少しがっかりしているが、アッセンでは再び高い戦闘力を取り戻せると確信している」