2021スーパーバイク世界選手権(SBK)第3戦のスーパーポール・レースとレース2が、6月13日にイタリアのミザノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで開催された。Aruba.it Racing - Ducatiチームのマイケル・リナルディは前日のレース1に続き、スーパーポール・レースでも優勝。レース2では最終ラップまで優勝争いを演じて2位表彰台を獲得した。
スコット・レディングは、前日同様、苦戦を強いられながらも粘り強く走り、スーパーポール・レースとレース2の両レース共に4位でチェッカーを受けた。
リナルディは、5周目にトプラック・ラズガットリオグル(ヤマハ)を攻略。このオーバーテイクは、ファンに記憶に長く残るものとなった。素晴らしいスタートを切ったイタリア人ライダーのリナルディは、オープニングラップで鋭い走りを見せてハードにプッシュを開始。前日のレース1に続いて勝利を収めた。
レディングは、最終ラップまで表彰台争いを展開したが、ジョナサン・レイ(カワサキ)を捉えることはできずに、4位でフィニッシュした。
P1 - マイケル・リナルディ(Aruba.it Racing - Ducati)
P2 - トプラック・ラズガットリオグル(Yamaha)
P3 – ジョナサン・レイ(Kawasaki)
P4 - スコット・レディング(Aruba.it Racing - Ducati)
P5 - アレックス・ロウズ(Kawasaki)
ポールポジションからスタートしたリナルディは、最初の2ラップで、レイおよびラズガットリオグルと壮絶なバトルを展開。リナルディは、レース中盤までトップを走行していたが、ラズガットリオグルにオーバーテイクを許してしまう。残り3周で、リナルディは勝利を目指して反撃を開始したが、コンディションは完璧ではなく、2位でチェッカーを受けた。
レディングは、レース中盤まで表彰台争いを展開し、レイと激しい3番手争いを演じた。しかし、フロントタイヤのフィーリングがベストな状態ではなく、4位でフィニッシュした。
P1 - トプラック・ラズガットリオグル(Yamaha)
P2 - マイケル・リナルディ(Aruba.it Racing - Ducati)
P3 – ジョナサン・レイ(Kawasaki)
P4 - スコット・レディング(Aruba.it Racing - Ducati)
P1 - ジョナサン・レイ(Kawasaki) 149
P2 - トプラック・ラズガットリオグル(Yamaha) 129
P3 - スコット・レディング(Aruba.it Racing - Ducati) 104
P4 - アレックス・ロウズ(Kawasaki) 8
P5 - マイケル・リナルディ(Aruba.it Racing - Ducati) 82
マイケル・リナルディ(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #21) 1位/2位
「素晴らしい週末を過ごすことができた。レース2でも優勝できたら完璧だった。しかし、レース2では、トプラックとヤマハのマシンの方が速かったことは事実だ。彼を祝福したい。優勝するために最善を尽くしたが、最後のラップでかなりのリスクを冒したので、このまま2位でフィニッシュして貴重なポイントを獲得する戦略に切り替えた。今後のチャンピオンシップのことを考えると、これはとても重要なことだ」
スコット・レディング(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #45) 4位/4位
「今回は、とても難しい週末になった。昨日と比べると、マシンのフィーリングは少し良くなったが、表彰台に上がるには十分ではなかった。正直なところ、スーパーポール・レースの1周目はジョニー(ジョナサン・レイ)と激しくバトルすることができたが、レース2では、フロントタイヤのグリップが不足していると感じた。しかし、シーズンはまだ長いので、次のドニントンまでには、さらに戦闘力を高めたい」