SBK第3戦イタリア・ラウンドのレース1でAruba.it Racing - Ducatiチームのマイケル・リナルディがミザノの観客を魅了して今季初優勝、スコット・レディングは苦戦しながらも4位フィニッシュ

2021スーパーバイク世界選手権(SBK)第3戦のレース1が、6月12日にイタリアのミザノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで開催され、Aruba.it Racing - Ducatiチームのマイケル・リナルディが見事な勝利を収めた。イタリア人ライダーのリナルディは、最初のラップから最後のラップまでレースを完全に支配して、Aruba.it Racing-Ducatiチームで初めての優勝を手にした(SBKでは通算2勝目)。 

スコット・レディングは苦戦しながらも粘り強く走り、4位でフィニッシュした。 

  • スーパーポール 

FP3で2番手タイムを出したレディングは、ピレリが各ライダーに2セットの「Q」タイヤを提供した最初の予選セッションの終わりに3番手タイムを記録して、フロントローを確保した。 

リナルディはポールポジションを獲得可能なペースで走行していたが、第2セクターでミスを犯し、0.2秒のタイムをロスして予選4番手となった。 

  • スーパーポール結果 

P1 - ジョナサン・レイ(Kawasaki) 1分33秒416
P2 – トプラック・ラズガットリオグル(Yamaha) +0.099
P3 - スコット・レディング(Aruba.it Racing - Ducati) +0.118
P4 - マイケル・リナルディ(Aruba.it Racing - Ducati) +0.262

P5 - トム・サイクス (BMW) +0.444 

  • レース1 

リナルディは素晴らしいスタートを切り、最初のコーナーでジョナサン・レイ(カワサキ)とトップ争いを演じると、オープニングラップの途中でラズガットリオグル(ヤマハ)をパスしてトップに立った。レイは、リナルディに離されまいと追撃したが、リナルディのレースペースの方がはるかに速く、ミスを犯してその差がさらに拡大。最終ラップで、リナルディは後続マシンを大きく引き離して優勝。最初に、スタンドに詰めかけた5,000人のファンと、次にパルクフェルメでチームスタッフと今季初勝利を祝った。

レディングも素晴らしいスタートを切り、最初の2周はレイやラズガットリオグルと2番手争いを演じたが、その後はレースペースが上がらず、表彰台争いをすることができなかった。 

  • レース1結果 

P1 - マイケル・リナルディ(Aruba.it Racing - Ducati)
P2 - トプラック・ラズガットリオグル(Yamaha)
P3 – ジョナサン・レイ(Kawasaki)
P4 - スコット・レディング(Aruba.it Racing - Ducati)
P5 - アレックス・ロウズ(Kawasaki)

マイケル・リナルディ(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #21) 1位
「ホームグランプリで勝つことができて特別な気分だ。今日は、久しぶりにファンがスタンドに戻ってきたので、さらにエキサイティングなレースとなった。ファンの声援は、いつでもモチベーションを高めてくれる。長く厳しいレースを乗り切るために、自分のペースで走ることを心掛けた。ハードにプッシュしているときに、レイがミスをしたので、その後はプレッシャーが少なくなった。優勝を意識して走った最後の2周は、素晴らしいラップとなった。しかし今は、明日の2つのレースに出来る限り集中する必要がある」 

スコット・レディング(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #45) 4位
「今日はスタートから難しいレースになった。マシンのフィーリングは理想的ではなく、トップグループにとどまるためには、多くのリスクを犯してプッシュする必要があった。そのため、レースの途中からは、ミスを犯すよりも、確実にポイントを獲得する方が重要だと考えた。明日のレースでは、さらにグリップを高める必要がある。これからチームスタッフと協力して、最善の方向性を探ってゆくつもりだ」