ドゥカティMotoGPチームがヘレスでオフィシャル・テストを実施、ペトルッチとドヴィツィオーゾが1番手と2番手タイムを記録、ドゥカティ・テストチームとして参加したバウティスタは9番手タイム

MotoGPオフィシャル・テストの1日目がスペインのヘレス・サーキットで実施された。晴天に恵まれ、過ごしやすい気温の中で実施された2018年最後のテストで、ドゥカティ・チームとライダーは、全体のワン・ツーとなる好調なタイムを記録した。

ドゥカティ・チームのライダーは、2019年バージョンのデスモセディチGPで開発作業を進め、両ライダーともに53ラップを走行し、素晴らしいラップタイムを計測した。ダニーロ・ペトルッチは、全体のベストタイムとなる1分37秒968を記録。チームメイトのアンドレア・ドヴィツィオーゾは、セッション終盤のターン5でクラッシュしたものの、1分38秒185のベストラップを出し、僅差で2番手となった。テスト終了後、ドヴィツィオーゾはクリニックで治療を受け、クラッシュで負傷した左親指を診察した結果、明日の走行に支障がないことが判明した。

このテストには、アルバロ・バウティスタも参加した。彼は、来シーズンからスーパーバイク世界選手権(SBK)に参戦するため、Aruba.it Racing – Ducatiチームのファクトリー仕様のパニガーレV4 Rを駆って、今週の月曜日と火曜日にヘレスで行われたテストにも参加している。バウティスタは、この2日間のMotoGPテストに、ドゥカティ・テストチームのミケーレ・ピッロの代役として参加した。ピッロは、6月に開催されたイタリアGPのフリー走行でクラッシュした際に負傷した右肩の手術を受けたため、今回のテストを欠場した。バウティスタは合計で64ラップを走行し、全体の9番手となる1分38秒830のタイムを記録した。

ダニーロ・ペトルッチ(Ducati MotoGPチーム #9)1番手 - 1分37秒968(53ラップ)
「今日のテストには非常に満足している。トップタイムは、いつ出しても気分が良いものだ。特にユーズド・タイヤのフィーリングが良かった。バレンシアで行ったテストと同様、マシンのフィーリングが良かった。その時からセットアップはほとんど変えていないので、これは重要なことだ。いずれにしても、今日は終日調子が良かった。今日は、ラップタイムを気にすることなく走ったが、その割には良いペースで周回することができた。また、いくつか新しいコンポーネントも試して、貴重なデータを得ることができた。チーム全体として、今日は本当に満足のゆくテストができた」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Ducati MotoGPチーム #04)2番手 - 1分38秒185(53ラップ)
「今日はいくつかのテストを実施することができた。ユーズド・タイヤを履いていたにもかかわらず、非常に速いペースで走行できたので満足している。セッション終盤にタイムを上げようとしたら、ターン5でクラッシュして、左の親指を負傷してしまった。幸運なことに、骨折はしていないようだ。いくつかの新しいコンポーネントを確認する必要があるので、痛みを我慢できれば明日もテストを続けたい」

アルバロ・バウティスタ(Ducatiテストチーム #19)9番手 - 1分38秒830(64ラップ)
「ドゥカティ・チームのニューマシンの開発を手伝うことができて嬉しく思っている。MotoGPマシンにフィードバックできる、いくつかの重要なデータを集めることができた。フィリップ・アイランドでGP18に跨ってから2ヶ月が経つが、オーストラリアで感じたギア・ボックスの問題が解消されて、フィーリングが良くなっている。今日は、予定していたテスト・プランをすべて消化することができた。あらゆる面でポジティブな1日だったと思う。明日もテストを継続し、来シーズンに向けて、いくつかの新しいパーツを試すつもりだ」

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