MotoGP第16戦の日本GPがツインリンクもてぎで開幕し、ドゥカティ・チームのアンドレア・ドヴィツィオーゾが初日のフリープラクティスで総合トップタイムを記録した。ドヴィツィオーゾは、午前中のドライコンディションで行われたFP1セッションでトップタイムとなる1分45秒353を記録。午後からは雨が降ってきたため、FP2には出走しなかった。
チームメイトのホルヘ・ロレンソは、午前中のフリープラクティスに出場したものの、2週間前のタイGPのクラッシュで負傷した左手首の痛みにより、2周のみの走行となった。ロレンソは昨日、宇都宮の病院でCTスキャンを撮り、手首のひびの回復状態が良くないことが判明していた。夕方には、医療スタッフに提出することが義務付けられているMRスキャンも撮影した。これによって、必要なすべての情報を入手して最善の処置を実施し、回復を早めて、レースに復帰するまでにどの程度の時間が必要なのかを判断することができる。
アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Ducati MotoGPチーム #04) 1位(1分45秒353)
「午前中のFP1セッションが始まるとすぐにスタートして、非常に良い感触を得た。まだ改善の余地はあるが、金曜日の午前中に良いフィーリングで走れたことは非常に大きな意味がある。やるべき仕事は分かっている。このサーキットでは、ブレーキングがもっとも重要な要素となる。午後のセッションには出走しなかったので、いくつか試したいことはあったが、ハードにプッシュするにはサーキットのコンディションが悪すぎた。いずれにしても、デスモデディチGPは、ここモテギで素晴らしい戦闘力を示している。明日はドライ・コンディションになると思うので、レースに向けて作業を進められるはずだ」
ホルヘ・ロレンソ(Ducati MotoGPチーム #99)
「タイのクラッシュで負傷した手首を早く治すために最善の努力を続けてきたので、午前中のセッションを走行してその感触を確かめた。昨日の状態はあまり良好ではなく、残念ながら今日の走行で痛みを感じただけでなく、骨折をさらに悪化させるリスクもあった。モテギは得意なサーキットだし、マシンの特性とも合っているので、良い結果を残したかった。モテギでレースができないのは本当に残念だ。チームのスタッフとファンの方々には本当に申し訳ないと思っているが、なるべく早く回復できるように治療に専念し、オーストラリアかマレーシアで復帰したい」