021スーパーバイク世界選手権(SBK)第7戦のスーパーポール・レースとレース2が、8月22日にスペインのナバラ・サーキットで開催された。今回のラウンドは、Aruba.it Racing - Ducatiチームのスコット・レディングにとって、ほぼ完璧な週末となった。レース1を制したレディングは、スーパーポール・レースでも勝利を収め、レース2では2位表彰台を獲得した。
チームメイトのマイケル・リナルディは、苦戦を強いられながらも、13番グリッドからスタートしたレース2で素晴らしい巻き返しを見せ、ポジションを6つ挽回して7位でフィニッシュした。
第7戦のハイライトは以下の通り。
- スーパーポール・レース
P1 - レース1と同様、スコット・レディングは完璧なスタートを切ってレースをリード。3周目には、ジョナサン・レイ(カワサキ)とトプラク・ラズガットリオグル(ヤマハ)との壮絶なバトルでポジションを落としてしまうが、次のラップにはトップに返り咲き、レース1に次ぐ2連勝を記録した。
P13 - 13番グリッドからスタートしたマイケル・リナルディは、レース中盤から鋭い走りを取り戻して10番手争いに参加したものの、ポジションアップには至らず、最終的に13位でチェッカーを受けた。 - スーパーポール・レース結果
P1 - スコット・レディング(Aruba.it Racing - Ducati)
P2 – ジョナサン・レイ(Kawasaki)
P3 - トプラク・ラズガットリオグル(Yamaha)
P4 - アンドレア・ロカテッリ(Yamaha)
P5 - アレックス・ロウズ(Kawasaki)
P13 - マイケル・リナルディ(Aruba.it Racing - Ducati) - レース2
P2 - スコット・レディングは完璧なスタートを切ると、レースをリードするジョナサン・レイ(カワサキ)とトプラク・ラズガットリオグル(ヤマハ)とバトルを展開。その後は、熾烈な表彰台争いとなり、残り3周でレディングがレイをオーバーテイクして2位でフィニッシュした。
P7 - マイケル・リナルディは素晴らしいスタートを切ると、すぐにポジションを3つ挽回。5周目から6周目の間に、アルバロ・バウティスタ(ホンダ)、アクセル・バッサーニ(ドゥカティ)をパスして8番手に浮上。その後もレースペースは良好で、マイケル・ファン・デル・マーク(BMW)とのギャップを詰めて残り3周でオーバーテイクすると、7位でフィニッシュラインを通過した。 - レース2結果
P1 - トプラク・ラズガットリオグル(Yamaha)
P2 - スコット・レディング(Aruba.it Racing - Ducati)
P3 - ジョナサン・レイ(Kawasaki)
P4 - アンドレア・ロカテッリ(Yamaha)
P5 - トム・サイクス(BMW)
P7 - マイケル・リナルディ(Aruba.it Racing - Ducati)
第7戦終了時点で、スコット・レディングはポイントリーダーとの差を38ポイントに縮め、ドゥカティはヤマハより3ポイント、カワサキより9ポイント多い334ポイントを獲得してマニュファクチャラーズ・ランキングをリードしている。 - ライダーズ・ランキング
P1 - トプラク・ラズガットリオグル(Yamaha) 311
P2 - ジョナサン・レイ(Kawasaki) 311
P3 - スコット・レディング(Aruba.it Racing - Ducati) 273
P4 - アレックス・ロウズ(Kawasaki) 169
P5 - アンドレア・ロカテッリ(Yamaha) 151
P6 - マイケル・リナルディ(Aruba.it Racing - Ducati) 150
スコット・レディング(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #45) 1位/2位
「非常にポジティブな週末だった。2度の勝利と2位表彰台は、素晴らしい結果だと思う。レース2では、戦略についてよく考えて走行した。さらにプッシュすることもできたが、同時に不要なリスクを冒したくなかった。タイトルへの道はまだ開かれているので、チャンピオンシップを見据えた戦いをする必要がある。素晴らしい仕事をしてくれたチームに感謝したい。自信を持って戦うことができている」
マイケル・リナルディ(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #21) 13位/7位
「マシンのフィーリングが合わずに、非常に困難なラウンドとなった。多くの作業を行って、レース2の終盤には良好なセットアップを見つけることができた。レース2では13番グリッドからのスタートだったので、上位でフィニッシュするのは難しかったが、レースの結果は、もし条件が違っていたらトップグループで戦えていた可能性があることを示している。次のレースを見据えて、今後も前向きにハードワークを続けたい」