SBK第5戦オランダ・ラウンドのレース2で、スコット・レディングが2位表彰台を獲得、マイケル・リナルディもスーパーポール・レースで2位フィニッシュ

2021スーパーバイク世界選手権(SBK)第5戦のスーパーポール・レースとレース2が、7月25日にオランダのTTサーキット・アッセンで開催された。Aruba.it Racing - Ducatiチームのスコット・レディングは、レース2で粘り強い走りを見せて2位表彰台を獲得。チームメイトのマイケル・リナルディも、午前中に開催されたスーパーポール・レースで2位となった。 

  • スーパーポール・レース 

イタリア人ライダーのリナルディは、4番グリッドから素晴らしいスタートを切り、オープニングラップをトップで通過。リナルディはさらにプッシュするが、3周目にジョナサン・レイ(カワサキ)にオーバーテイクを許してしまう。レース終盤にはペースが落ち、最終ラップにはトプラク・ラズガットリオグル(ヤマハ)とアンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)のアタックに屈して4位でフィニッシュしたが、両ライダーに最終コーナーのトラックリミット違反によるペナルティが課された結果、2位に繰り上げとなった。

3番グリッドからスタートしたレディングは、オープニングラップ以降、フロント・タイヤのフィーリングに苦しみ、5位でフィニッシュした。 

  • スーパーポール結果

P1 – ジョナサン・レイ(Kawasaki)
P2 - マイケル・リナルディ(Aruba.it Racing - Ducati)
P3 - トプラク・ラズガットリオグル(Yamaha)
P4 - アンドレア・ロカテッリ(Yamaha)
P5 - スコット・レディング(Aruba.it Racing - Ducati)

  • レース2

レディングは、スタート直後からトップグループに留まり、レース中盤からはさらにペースを上げて走行。リナルディとの3番手争いを制した後、2番手のロカテッリの追撃を開始。残り3周でロカテッリをオーバーテイクして、今週末2度目の表彰台を獲得した。
リナルディは再び鋭いスタートを切り、最初の3周でロカテッリとトップ争いを展開。しかし、4周目以降はペースが上がらず8位でフィニッシュした。しかし、貴重なポイントを獲得して、ライダーズ・ランキング5位に浮上した。 

  • レース2結果

P1 – ジョナサン・レイ(Kawasaki)
P2 - スコット・レディング(Aruba.it Racing - Ducati)
P3 - アンドレア・ロカテッリ(Yamaha)
P4 - チャズ・デイビス(Ducati)
P5 - アルバロ・バウティスタ(Honda)
P8 - マイケル・リナルディ(Aruba.it Racing - Ducati)

  • ライダーズ・ランキング

P1 - ジョナサン・レイ(Kawasaki) 243
P2 - トプラク・ラズガットリオグル(Yamaha) 206
P3 - スコット・レディング(Aruba.it Racing - Ducati) 162
P4 - アレックス・ロウズ(Kawasaki) 127
P5 - マイケル・リナルディ(Aruba.it Racing - Ducati) 111

スーパーポール・レースの終了後、マイケル・ルーベン・リナルディは、7月22日に発表されたばかりのパニガーレV2 ベイリス 1stチャンピオンシップ 20周年記念モデルを駆り、トロイ・ベイリスが2001年に今回のレースが開催されたTTサーキット・アッセンで自身初のSBKタイトルを獲得したことを称える記念ラップを走行した。金曜日にパドックショーで行われた記者会見で、リナルディは、このオーストラリア人のチャンピオンと言葉を交わす機会があり、彼がベイリスと同じゼッケン21を付けている理由(1995年12月21日生まれ)などについて語った。

スコット・レディング(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #45) 5位/2位
「週末に再び表彰台に立つことができて嬉しい。フロント・タイヤのフィーリングに苦しんだが、レース2では状況が少し改善されて、ペースを上げることができた。レース序盤は、フロント・タイヤを温存するためにペースを抑えて走行したため、トップのマシンとのギャップが少しずつ開いていった。レース中盤からはペースを大幅に上げることができたが、レイとの差が開き過ぎていて、優勝争いをすることができなかった」

マイケル・リナルディ(Aruba.it Racing Ducatiチーム #21) 2位/8位
「正直なところ、今週末の結果には満足していない。昨日はベストを尽くした結果、クラッシュしてしまったが、今日はとても理想的なコンディションとは言えなかった。スーパーポール・レースでは2位となったが、それはラズガットリオグルとロカテッリのペナルティによるものだ。レース2では、良いスタートを切ることができたが、その後はタイヤのパフォーマンスが低下して、速いペースで走行することができなかった。少しフラストレーションが溜まる結果となった。高い戦闘力を維持するための解決策を見つける必要がある」