2週間前にヌーシャテル(スイス)で新しいチーム体制とマシンのカラーリングを発表したMission Winnowドゥカティ・チームが、2019年シーズンに向けてセパン(マレーシア)で本格的に始動し、3日間の公式MotoGPテストに臨んだ。
晴天と暑さの中で行われた初日のテストで(気温30℃以上、路面温度55℃)、ダニーロ・ペトルッチとアンドレア・ドヴィツィオーゾは、朝の10時過ぎからそれぞれのテスト・プログラムを開始した。その後、周回を重ねながら徐々にタイムを上げ、前日にオフィシャル・テストライダーのミケーレ・ピッロによって既にシェイクダウンが行われたデスモセディチGP19のテクニカル・アップグレードを評価する作業を行った。
ペトルッチは、上位13人のライダーが1秒以内のタイム差にひしめく中、2分00秒051のタイムを記録して(54周中の8ラップ目)、初日のテストを全体の5番手で終了した。チームメイトのドヴィツィオーゾは49ラップを走行し、ベストタイムはペトルッチとわずか0.146秒差の2分00秒197だった。
ダニーロ・ペトルッチ(Mission Winnowドゥカティ・チーム #09) 2分00秒051(5番手)
「ポジティブな初日だった。今日はハードに攻めなかったが、ミディアム・タイヤを装着して、午前中に走行を開始してすぐに良いタイムを出すことができた。しかし、気温が上がるとグリップが低下するので、その点を改善する必要がある。明日は、そこを重点的にテストするつもりだ。身体的には、シーズンオフにしっかりと体調管理をしたので、疲れを感じることはなかった。明日は、一番暑い時間帯に、長い周回を重ねる予定だ。マシンの基本性能は非常に高い。これは、もっとも重要なことだ。今回はじめて新しいカラーリングのマシンでサーキットを走行して、気持ちも乗っている」
アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Mission Winnowドゥカティ・チーム #04) 2分00秒197(8番手)
「サーキットのコンディションも良く、天候にも恵まれ、ポジティブな1日だった。いくつかのセッティングを比較してみたが、それほど大きな違いはなかったので、明日もさらに評価を続ける必要がある。マシンの戦闘能力は非常に高い。ミケーレ・ピッロの仕事にはいつも助けられている。事前にいくつかのコンポーネントを試してくれたおかげで、貴重な時間を節約することができる。体調も万全なので、全体として素晴らしいテストができている」
Mission Winnowチームは、明日も3日間の公式テストの2日目に臨む。