2020 スーパーバイク世界選手権(SBK)第3戦のレース2が、8月9日にポルトガルのアウトードロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェ(ポルティマオ・サーキット)で開催された。Aruba.it Racing - Ducatiチームのスコット・レディングとチャズ・デイビスは、困難な状況を見事に克服して、それぞれ2位と4位でフィニッシュした。
スーパーポール・レースで5位となり、2列目からスタートしたレディングは、オープニングラップで素晴らしい走りを見せ、2番手までポジションを上げることに成功。レース前半は、トップを走るジョナサン・レイ(カワサキ)を追走しながら、より速いペースで後方に迫ってきたマイケル・ファン・デル・マーク(ヤマハ)の追撃をかわす展開となる。13ラップから14ラップにかけては、非常に激しいバトルが展開されたが、レディングは2番手のポジションを死守して、チェッカーフラッグを受けた。
スーパーポール・レースでクラッシュを喫したデイビスは、13番手からのスタート。素晴らしいスタートを切ったデイビスは、5周後にはレオン・ハスラム(ホンダ)をオーバーテイクして6番手に浮上。トプラック・ラズガットリオグル(ヤマハ)と2度のミスを犯したアレックス・ロウズ(カワサキ)の背後に迫る。その後、デイビスはさらにポジションを上げて、4位でフィニッシュラインを通過した。
ライダーズ・ランキングでは、レディング(132ポイント)は、新たにリーダーとなったレイと4ポイント差で2位となっている。デイビス(75ポイント)は、5位のファン・デル・マークと7ポイント差で6位につけている。
スコット・レディング(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #45) 2位
「困難な週末となった。レース2で表彰台に立てたことは、僕にとってもチーム全体にとっても、非常に価値のある結果だ。スーパーポール・レースでは、土曜日と比べて改善することができたが、マシンのフィーリングは理想的と言える状態ではなかった。とにかく、レイに離されないようにして、後続マシンとのギャップを広げることに集中したが、レース後半は、特にフロントのグリップが低下して苦労した。ファン・デル・マークに追いつかれたときは、ポジションを守ることだけを考えて、2位でフィニッシュすることができた。僕にとっても、チームにとっても、満足できる結果だと思う。このまま気持ちを切らさずに、次戦のアラゴンに臨みたい」
チャズ・デイビス(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #7) 4位
「目標は常に表彰台に立つことだが、それでも今日は良いレースができたと思う。今週末に直面したすべての問題を考えると、4位という結果は満足できるものだ。残念ながら、スーパーポール・レースでラバティ(ユージーン、BMW)と接触して5列目スタートとなり、トップ・グループで戦うことができなかった。それでも、レース・ペースはとても良かったので、満足している。この後は、アラゴンで2日間のテストを行う。これは、残りの6戦に備えるための貴重な機会になるだろう」
セラフィーノ・フォティ(Aruba.it Racing - Ducatiチーム・マネージャー)
「ヘレスでは高い戦闘力を示すことができたので、ここポルティマオでも良い結果を期待していた。しかし、金曜日と土曜日は2日間とも苦戦し、ベストなコンディションで戦うことができなかった。土曜日のデータを分析して、レース2でマシンのパフォーマンスを改善するために素晴らしい仕事をしてくれた、チーム・スタッフに感謝したい。私たちのタスクとは、高い集中力を保って仕事をして、決して諦めないことだ。3日後にはアラゴンに到着する予定だ。モーターランド・アラゴンで開催される次の2連戦に向けて、最善の準備をしたい」