SBK Round#13カタール レース2

SBK第13戦カタール・ラウンドのレース2は悪天候のためキャンセル、デイビスが年間チャンピオンシップ2位を確定

10月27日にロサイル・インターナショナル・サーキットで開催される予定だった2018スーパーバイク世界選手権(SBK)の最終戦(第13戦)、カタール・ラウンドのレース2は、激しい雷雨による悪天候のためキャンセルされた。レース開始時間には、コースのほとんどは乾いていたものの、いくつかのコーナーには水が流れている状態で、レースディレクションは、ライダーの意見も参考にしながらレースのキャンセルを決定した。これによって、Aruba.it Racing - Ducatiチームのチャズ・デイビスは、2回の優勝と12回の表彰台を獲得して合計356ポイントを稼ぎ出し、ライダーズ・タイトルで2位を確定させた。チームメイトのマルコ・メランドリは、2回の優勝と10回の表彰台により合計297ポイントを獲得して年間ランキング5位となった。

カタール・ラウンドは、パニガーレRにとっても最後のレースとなった。パニガーレRは、SBKに参戦した過去6年間で、合計107回の表彰台を獲得して28回の優勝を果たした。Aruba.it Racing - Ducatiチームは、11月14日~15日にスペインのアラゴンでテストを行い、チャズ・デイビスがはじめてパニガーレV4に跨る予定。パニガーレV4の開発プログラムは継続的に行われ、11月26日~27日には、スペインのヘレスで、来季からAruba.it Racing - Ducatiチームに加わるアルバロ・バウティスタがテストを行う予定となっている。

チャズ・デイビス(Aruba.it Racing - Ducatiスーパーバイク・チーム#7)
「少し拍子抜けの感はあるが、安全が第一だ。応援に来てくれた沢山のファンの方々には申し訳ないと思うが、レースのキャンセルは正しい選択だったと思う。チャンピオンシップで2位を確定することができて本当に嬉しく思っている。パニガーレV4で挑む、新しいチャレンジに今からワクワクしている。2週間後のテストが待ちきれないよ!」

マルコ・メランドリ(Aruba.it Racing - Ducatiスーパーバイク・チーム#33)
「レースがキャンセルされて本当に残念だが、常識的な判断だと思う。以前にMotoGPでも同じようなことがあったので、排水システムが正しく改修されていないのだと思うが、今日の豪雨のことを考えると仕方ない。このような形でキャリアを終えるのは悲しいが、このコンディションの中でレースを行うことは考えられない」

マルコ・ザンベネデッティ(ドゥカティ・コルセ・オントラック・テクニカル・コーディネーター)
「このような形で終わるとは思っていなかったが、安全を優先しなければならない。今日、ドゥカティの一つの時代が終わり、新しい時代が始まることになる。来シーズンからパニガーレV4で挑む新しいチャレンジへの準備は整っている。これからが楽しみだ」