2018スーパーバイク世界選手権(SBK)第10戦ポルトガル・ラウンドのレース1が、9月15日にアウトドローモ・インターナショナル・アルガルベ・サーキットで開催された。Aruba.it Racing - Ducatiチームのマルコ・メランドリは、1列目からスタートして2位フィニッシュ。今季7度目の表彰台を獲得した。チームメイトのチャズ・デイビスは、4列目からのスタート。右肩に痛みを覚えながらも4位でチェッカーを受けた。デイビスは、夏休み中に2度負傷し、肩を痛めていた。
また、Aruba.it Racing - Ducatiジュニア・チームのマイケル・ルーベン・リナルディは、またしてもポジティブな結果を出した。予選11番手の彼は、果敢なファイトで奮闘、インディペンデント勢では2位となる総合9位でフィニッシュラインを通過した。
マルコ・メランドリ(Aruba.it Racing - Ducatiスーパーバイク・チーム#33) - 2位
「今日は2位が自分にできるベストだった。レイ(ジョナサン:カワサキ)の方が少し速いペースで走れると分かっていた。良いスタートが切れたので、数周の間は彼について行くことができた。何とかオーバーテイクして彼のリズムを崩そうとしたが、無理だった。いくつかののコーナーで彼の方が速く、僕の方が速いコーナーもあった。しかし、低速コーナーに苦戦し始めてからは、彼についていくことが出来なくなった。一方でその間に後続とのギャップを広げることができた。明日は安定性を向上させるよう努力する必要がある。3列目からのスタートなので、うまく飛び出して、何人かをパスしなければならない。明日も面白いレースができれば良いと思う」
チャズ・デイビス(Aruba.it Racing - Ducatiスーパーバイク・チーム#7) - 4位
「スタートは素晴らしく、何人かのライダーをパスすることができた。ターン1は大混乱となっていたので、十分に用心しながらイン側のラインを取った。あのライン取りが良かったのだと思う。特に序盤の数コーナーが重要だった。おかげで、6番手にポジションを上げることができた。ファン・デル・マーク(マイケル:ヤマハ)に食らいついて、上位陣とのギャップを埋める作戦だったが、コーナーで思うように走れなかった。終盤の5周は、ポジションを維持することは可能だと思ったので、身体に負担をかけないよう少しペースを落とした。さまざまな困難があったとはいえ、かなり満足している。周回を重ねる度にマシンフィールが良くなった。レース前はトップ8でフィニッシュできれば上出来だと思っていたので、4位というリザルトは期待以上だ。おかげで明日はポールポジションからレースが始められる」
マイケル・ルーベン・リナルディ(Aruba.it Racing - Ducatiジュニア・チーム#21) – 9位
「良いところも、悪いところもあるレースだった。良い面を言えば、後半は良いペースで走れたうえ、マシンフィールも良かった。しかし、フルタンクではそれほどフィールが良くなかったので、スタート後にトップグループについて行くことができなかった。また、終盤にかなりタイヤを使った状態でも完璧ではなかった。明日のレースでは、序盤と終盤に速く走れるようにしたい。全体的に安定感が出せれば、今日よりも良いリザルトが得られるだろう。ポイントはわかっているので、自信はある」
マルコ・ザンベネデッティ(ドゥカティ・コルセ・オントラック・テクニカル・コーディネーター)
「レース1はポジティブな結果となった。このサーキットにおける戦闘力を確認することができた。マルコは、決意溢れるパフォーマンスで最後まで優勝争いをして、気温が高く難しいコンディションにもかかわらず2位でフィニッシュしてくれた。チャズは、体調が万全ではないにもかかわらず、5列目からスタートして4位でチェッカーを受けた。だが、これで満足しているわけではない。いつもどおりハードワークを続けて、明日のレース2ではさらに上位を狙うつもりだ」