2018スーパーバイク世界選手権(SBK)第5戦のイタリア・ラウンドのレース2が、5月13日にイモラ・サーキットで開催された。レース1でマルコ・メランドリが3位表彰台を獲得したAruba.it Racing - Ducatiチームは、レース2でもチャズ・デイビスが2位表彰台に登壇した。レース1を4位で終えたデイビスは、レース2をポールポジションからスタート。10周にわたってレースをリードすると、ジョナサン・レイ(カワサキ)を従えて集団を引き離し始めた。最終的には2位となったが、スタンド一杯のドゥカティスタを大いに沸かせた。
メランドリは、8周目にアクシデントに遭遇し、リタイアを余儀なくされた。表彰台を狙える4番手を走行していたものの、ブレーキング中にライバルにヒットされ、クラッシュ。幸いにも怪我はなかったが、レース継続は不可能だった。
Aruba.it Racing - ジュニア・チームのマイケル・ルーベン・リナルディは、素晴らしいスタートを決めて、2周の間、キャリア初となるラップリーダーを走行。その後はわずかにペースを落として前日に続く7位でフィニッシュした。第5戦終了時点で、162ポイントのデイビスがランキング2位、131ポイントのメランドリが4位で、さらにリナルディが12位にランクされている。第6戦のイギリス・ラウンドは、5月25日〜27日にドニントンパーク・サーキットで開催される。
チャズ・デイビス(Aruba.it Racing - Ducatiスーパーバイク・チーム#7) – 2位
「ベストを尽くしたが、それでもまだ足りなかった。昨日より気温が高く、思ったとおりのマシンフィールが感じられず、コーナー入口と加速で手間取ってしまった。レイと同じペースで走行できた可能性はあるが、あまりにリスキーだと判断した。今日は20ポイント獲得することで精一杯だった。イモラはドゥカティ本拠に近く、大勢のファンが声援を送ってくれるので、表彰台に立つことが重要なテーマだった。さらに良いリザルトをプレゼントできれば良かったが、それでもファンとともに素晴らしい時間を過ごすことができた」
マルコ・メランドリ(Aruba.it Racing - Ducatiスーパーバイク・チーム#33) – リタイア
「今日は運に見放されてしまった。ウォームアップでは、セットアップの改善ポイントが見つかり、レースペースの安定と向上が期待できたが、フルタンク時のブレーキングでマシンが予想以上に暴れた。おかげで、思うようにオーバーテイクすることができなかった。表彰台が狙える位置にいたが、ブレーキング中にファン・デル・マーク(マイケル:ヤマハ)にヒットされ、レース継続不能となった。ドニントンは大好きなサーキットだし、マシンも進化しつつある。ニュータイヤを装着した時のペースを上げる必要はあるが、上位を狙えると思う」
マイケル・ルーベン・リナルディ(Aruba.it Racing - Ducatiジュニア・チーム#21) – 7位
「レース1でも、レース2でも7位でフィニッシュできたので嬉しい。また、2周だけだがレースをリードすることもできた。満足感の高いラウンドになった。さらに良い仕事ができるポテンシャルはあるものの、まだまだ経験が足りないとも感じている。とにかくどのレースでも進歩し続けることが大切だ。ドニントンも大好きなサーキットなので、このペースを維持したい」
ステファノ・チェッコーニ(Aruba S.p.A CEO兼チーム代表)
「イモラのレースはいつも本当に楽しい。ドゥカティ・ライダーはこのイベントで優勝しようと、揃って最高のパフォーマンスを見せてくれる。残念ながら、今回はあと一歩足りなかった。常に優勝が狙えるようハードワークを継続する。ドニントンでは、再び表彰台の頂点に立てるよう全力を尽くす」