SBK Round#9イタリア レース2

SBK第9戦イタリア・ラウンドのレース2で、メランドリが3位表彰台を獲得、デイビスも4位入賞

2018スーパーバイク世界選手権(SBK)第9戦イタリア・ラウンドのレース2が、7月8日にミザノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェッリで開催された。Aruba.it Racing - Ducatiチームは、前日のチャズ・デイビスの2位に続き、マルコ・メランドリが3位でフィニッシュして、2レース連続で表彰台に登壇した。4番グリッドのメランドリは、力強いスタートダッシュでトップグループに入り、チームメイトのデイビスやジョナサン・レイ(カワサキ)と激しいバトルを展開した。レース終盤では、グリップの低下をモノともせず、上位陣とのギャップを切り詰めて、ウィナーと0.595秒差の3位でチェッカーを受けた。

チャズ・デイビスは、メランドリと2秒弱差の4位でフィニッシュし、着実にポイントを伸ばした。デイビスは3列目からのスタート。序盤からハードに攻めてすぐにトップ5に名を連ねた。だが、加速にトラブルを抱えてしまい、2戦連続の表彰台にはわずかに届かなかった。

Aruba.it Racing - Ducatiジュニア・チームのマイケル・ルーベン・リナルディは、最後列からのスタートながら、インディペンデント・ライダー最上位となる11位でフィニッシュした。

第9戦終了時点で、278ポイントを獲得したデイビスはランキング2位、193ポイントのメランドリは5位にランクされている。59ポイントのリナルディは14位となっている。第10戦ポルトガル・ラウンドは、9月14〜16日にアルガルヴェ・インターナショナル・サーキットで開催される。Aruba.it Racing - DucatiチームとAruba.it Racing - ジュニア・チームは、第10戦に先立って、8月23〜24日に同サーキットでテストを実施する。

マルコ・メランドリ(Aruba.it Racing - Ducatiスーパーバイク・チーム#33) - 3位

「最高に楽しいレースだった。土曜日まで不運にも見舞われて難しい展開を強いられていたが、ついに新品のフロントタイヤを装着した状態で理想的なセットアップを見つけることができた。フリー走行第3、第4セッションに出走できず、レース1ではハンディになったが、今日は再び自分の走りを取り戻すことができた。マシンフィールが良く、アグレッシブに攻められた。レイとバトルしたおかげでファン・デル・マーク(マイケル:ヤマハ)に逃げられてしまったが、面白いバトルだった。終盤もアタックしたかったが、2度ほどかなり危ない場面があったので、限界に近づきすぎていると悟った。いずれにしても、前半戦の最後を表彰台フィニッシュで締めくくれて嬉しい。また勝てるという自信を取り戻すことができた」

チャズ・デイビス(Aruba.it Racing - Ducatiスーパーバイク・チーム#7) - 4位

「上位を走行できるという感触があった。序盤は良いバトルができたが、5〜6周を過ぎた頃からリアのトラクションがかからなくなった。レース1の後、若干変更を加えてものの、それが正しい方向に向かっていなかったことが残念だ。そうは言っても、全体的には堅調な週末を過ごすことができた。昨年よりもはるかに良いので、不満を言う気にはならない。この数戦はレース・パフォーマンスが安定しているうえ、ディテールの重要なポイントを発見することもできている。わずかの差で表彰台に手が届かなかったが、そのおかげでハングリーな状態でサマーブレークに入って、残り4戦を迎えられる」

マイケル・ルーベン・リナルディ(Aruba.it Racing - Ducatiジュニア・チーム#21) – 11位

「今週末はタフなスタートだったが、今日のウォームアップでようやく自信を取り戻すことができた。最後列からの追い上げは簡単ではなかったが、おかげで本来の走りができたと思う。いつもはトップ10圏内で走れているが、このレベルだとちょっとしたパフォーマンスの低下が大きく影響する。ペース自体は悪くなかったが、今日のリザルトはチームのポテンシャルに見合っているとは言えない。テストを再開するまで1ヶ月以上ある。レースの再開は2ヶ月先だ。今からマシンに乗れる日が待ち遠しい」

ステファノ・チェッコーニ(Aruba S.p.A CEO兼チーム代表)

「今日はマルコが力強いレースを見せてくれた。フリー走行第4セッションに参加できていたら、レース1でも今日と同じように走ってくれたに違いない。チャズはレース1以上の困難に直面した。最高のリザルトを求めて施した改良が裏目に出てしまったようだ。今週末に関しては、完全に満足しているとは言えないが、リザルトに関しては概ね満足だ。これから長い休みが待っている。我々はここミザノで、世界中のファンとともにワールド・ドゥカティ・ウィークの開催を祝いたい」