2020年最初のMotoGPオフィシャル・テストが、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行われ、最終日(3日目)のテストが終了した。
テスト初日は突然の豪雨によりサーキットのコンディションが影響を受けたものの、2日目は晴天に恵まれた。3日目のテストもドライ・コンディションでテストを進めることができたが、フリープラクティス最後の30分間に再び天候が悪化した。
アンドレア・ドヴィツィオーゾとダニーロ・ペトルッチは、午前10時過ぎにコースイン。テスト・プログラムを消化して、新しいミシュラン・タイヤの使い方を模索しながら、デスモセディチGP20の理想的なセットアップに取り組んだ。
ペトルッチは、午前中のセッションに、この3日間のパーソナルベストとなる1分58秒606を記録。この日の6番手(3日間の総合順位でも6番手)でテストを終了した。
ドヴィツィオーゾにとっても、ポジティブな1日となった。ラップタイムこそ14番手(3日間の総合順位では15番手)となったものの、トップタイムとの差はわずか0.510秒で、午前中の後半に行ったミニロングラン(10周)では、素晴らしいレースペースで走行していた。
2020年のMotoGP選手権は、3月8日にカタールで開幕する。ドゥカティ・チームは、初戦が行われるロサイル・インターナショナル・サーキットで、ウィンター・シーズン最後のオフィシャル・テスト(2月22日~24日)に参加する。
ダニーロ・ペトルッチ(ドゥカティ・チーム #09) 6番手(1分58秒606)
「忙しい3日間のテストだった。今日はこれまでとは違うセットアップを試し、まだいくつかの面で改善の余地は残っているものの、素晴らしいレースペースで走ることができ、テスト・プログラムも前進させることができたので満足している。アンドレアとは多くの意見交換をして、いくつかの面で、レースで非常に役に立つソリューションを見つけることができた。新しいタイヤをどのように使うのかはこれから理解する必要があるが、まだカタールでのテストが残っているので、そこで作業を完了させたい」
アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム #04) 14番手(1分58秒859)
「今日の作業には手ごたえを感じている。午前中に周回を重ねて、マシンのセットアップを改善し、新しいタイヤのフィーリングも掴むことができた。ライディング・スタイルを合わせなければならないので、これは簡単な作業ではない。最初はかなり苦労した。ダニーロと一緒に何周か走り、ペースは良かったものの、タイヤのパフォーマンスが大きく低下することが分かった。レースディスタンスで、タイヤがどのように機能するのかを理解する必要がある。セパンの気温は非常に高いので、このサーキットだけで完全に評価することは難しい。シーズン開幕戦の前に、まだカタールでのテストが残っている。ここでの3日間のテスト結果が、そのまま今年のチャンピオンシップに反映されることはないと思う」