SBK第3戦エストリル・ラウンドのレース1でバウティスタが写真判定となる接戦を制して優勝、リナルディは不運なスタートにより9位、WorldSSPのブレガはポジションを巻き返して3位表彰台を獲得

スーパーバイク世界選手権(SBK)第3戦エストリル・ラウンドのレース1が5月21日にポルトガルのエストリル・サーキットで開催された。Aruba.it Racing - Ducatiチームのアルバロ・バウティスタは、チェッカーフラッグを受ける最後の一瞬でトプラク・ラズガットリオグル(ヤマハ)をかわして見事な勝利を収め、ピットウォールとガレージのチームスタッフに大きな感動を呼び起こした。スペイン人ライダーのバウティスタは、スタートでポジションを落とし、最初の5周にアンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)とのバトルを強いられる苦しい立ち上がりとなった。しかし、その後はトプラク・ラズガットリオグル(ヤマハ)とジョナサン・レイ(カワサキ)を追走。16周目にレイを攻略すると、最終ラップの最終コーナーでラズガットリオグルの直後につき、最終ストレートで彼をオーバーテイクする完璧な戦略を見事に成功させ、トップチェッカーを受けた。

マイケル・リナルディは、素晴しいスタートを切ったものの、チームメイトとの接触を避けるために最初のコーナーでワイドに膨らみ、ポジションを6つ落としてしまう。しかし、リナルディは集中力を切らすことなく走行を続け、レース後半にはハードにプッシュしていくつかポジションを挽回し、9位でチェッカーを受けた。

アルバロ・バウティスタ(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #19)
「今日は簡単なレースではなかったので、この勝利は本当に嬉しい。最初のコーナーでミスをして、ポジションを落としてしまった。そのため、先頭グループに復帰する前に、ロカテッリを攻略する必要があった。ジョニー(ジョナサン・レイ)とトプラクとはかなりのギャップがあったが、ペースが良いと感じたので、最終ラップで優勝できるかもしらないと思った。最終ストレートでの追い越し?トプラクをオーバーテイクするには、そこが唯一のポイントだった。本当に満足している。素晴しい仕事をしてくれたチームに感謝したい」

マイケル・リナルディ(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #21)
「残念な結果となった。スタート前のフィーリングはとても良かったので、トップグループで戦えると思っていた。残念ながら、最初のコーナーでアルバロとの接触を避けるためにワイドに膨らんで、多くのポジションを失ってしまった。その時点から、難しいレースになってしまったが、その後は良いペースを維持することができた。とくに、最後の10周のペースには満足している。僕たちは正しい方向に進んでいると思う。今日は少し運が悪かったが、レースの内容には失望はしていない」

  • WorldSSP

ニコロ・ブレガは2番グリッドから素晴しいスタートを切ってホールショットを奪ったものの、オープニングラップの途中でミスを犯してポジションを5つ落としてしまう。それでもブレガはプッシュを続け、最終ラップでジャン・オンジュ(カワサキ)とのバトルを制して3位でフィニッシュし、シーズン3度目となる表彰台を獲得した。

ニコロ・ブレガ(Aruba.it Racing WSSP)
「今日のレースには本当に満足している。表彰台は常に重要な目標だが、最初のラップでミスを犯さなければ、もっと違うレース展開になっていたはずだ。昨日初めてこのサーキットを走り、そして今日、表彰台に立つことができた。この2日間でチームは素晴しい仕事をしてくれた」