SBK第4戦のエミリア・ロマーニャ・ラウンドのレース1が、6月11日にミサノ・ワールドサーキット“マルコ・シモンチェリ”で開催された。このレースで、Aruba.it Racing - Ducatiチームのアルバロ・バウティスタが優勝し、マイケル・リナルディは3位に入って、ドゥカティがダブル表彰台を獲得した。
ポールポジションを獲得したバウティスタは、ジョナサン・レイ(カワサキ)と激しいバトルを展開。13周目にレイをオーバーテイクすると、レイとのギャップを広げ、圧倒的な強さでチェッカーフラッグを受けた。
5番グリッドからスタートしたリナルディは、鋭いペースで走行したものの表彰台グループからは後退し、アクセル・バッサーニ(ドゥカティ)と4番手争いを繰り広げた。その後、バッサーニのオーバーテイクに成功し、トプラク・ラズガットリオグル(ヤマハ)を追走。残り5周でラズガットリオグルのマシンにメカニカルトラブルが発生してリタイアを余儀なくされたことにより3番手に浮上したリナルディは、サーキットに詰めかけた大勢のファンの前で貴重な表彰台を獲得した。
アルバロ・バウティスタ(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #19)
「良いレースだった。ジョナサンと素晴らしいバトルをすることができた。初日の金曜日から、マシンのフィーリングは最高だった。気温が高かったのもポジティブな要素かもしれないが、今回のレースはうまくいくと感じていた。限界までプッシュしなくても、非常に速いペースを保つことができた。これは、Aruba.it Racing、ドゥカティ、そしてすべてのファンにとって特別な勝利だ。明日もこの調子を維持して、ファンの声援に応えたい」
マイケル・リナルディ(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #21)
「表彰台を獲得できて、素晴しい気分だ。これまでのレースでは、戦闘力のあるマシン・セッティングを見つけることができず、期待していた成績を収めることができなかったので、この結果は重要だ。チームとともに作業の方法を変更することにしたが、その方向性が正しかったことが証明された。まだ100%のポテンシャルを発揮できているわけではないが、今日のレースでは、僕たちが重要な一歩を踏み出したことを示すことができた」
2番グリッドからスタートしたニコロ・ブレガは、すぐにリードを奪うことに成功。Aruba.it Racing WSSPチームのブレガは、そのままトップをキープしていたが、レース中盤からリアに問題が発生し、ブレーキングで苦戦。その後は粘り強く走行を続けたが、残り2周でドミニク・エガーター(ヤマハ)とロレンソ・バルダッサーリ(ヤマハ)にオーバーテイクを許し、3位でフィニッシュした。
ニコロ・ブレガ(Aruba.it Racing WSSP)
「良いレースだった。素晴しいスタートを切って、後続マシンとのギャップを広げることができた。残念ながら、10周目からリアブレーキにトラブルが発生し、リードを保つことができなかった。いずれにせよ、今日は楽しかったし、明日も同じ気持ちで初優勝を目指したい」