2週間前にマレーシアのセパンで行われた2020MotoGP選手権最初のオフィシャル・テストに続き、2回目のテスト(3日間)の初日が、2月22日にカタールのロサイル・インターナショナル・サーキットで開催された。MotoGP開幕戦のカタールGPは、今回のテストと同じサーキットで2週間後の3月8日に開催される。
プレシーズン最後のテストの初日は晴天に恵まれ、気温は25℃。ドゥカティ・チームのアンドレア・ドヴィツィオーゾとダニーロ・ペトルッチは、デスモセディチGP20の開発プログラムを継続し、主に新しいコンポーネントのテストとマシンのレース用セットアップの改善に焦点を絞ってテストを実施した。
ペトルッチ(イタリア・テルミ出身)は、テストが開始された午後1時の数分後にコースイン。その日の4番手タイムを記録した。ペトルッチは41ラップを走行し、テスト終盤にソフトタイヤを履いて1分54秒634の自己ベストを計測した。
ドヴィツィオーゾ(イタリア・フォルリ出身)は、チームメイトとわずか0.654秒差の1分55秒308のタイムを出して、全体の11番手でテストを終了した。ドヴィツィオーゾは、テスト終盤にターン8でクラッシュを喫したものの、テストに大きな影響はなく、デスモセディチGP20のセットアップは順調で、初日の内容には満足だとコメントしている。ドヴィツィオーゾはMotoGP初戦のカタールGPに向けて、着実に準備を進めている。
ペトルッチとドヴィツィオーゾは、明日も2日目のテストに参加する。テストは午後1時~8時まで、合計7時間のフリープラクティスが予定されている。
ダニーロ・ペトルッチ(ドゥカティ・チーム #09)1分54秒634(4番手)
「初日は複雑なテストとなった。いくつかの小さな問題が発生して、走行可能な時間をフルに活用することができなかった。それでも、マシンのフィーリングはとても良い。今後のテストで必要なのは、コンスタントなペースで走行して、これまでの作業内容を確認することだ。いつくか改善すべきポイントはあるが、デスモセディチの挙動には大変満足している。明日は、さらに前進できることを願っている」
アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム #04)1分55秒308(11番手)
「素晴らしいセットアップを見つけることができたので、今日のテストには大変満足している。マレーシアのテストのときよりも良好だ。いくつかのテストを実施して、どれも良い感触を得た。残念ながら、今日予定していたプログラムをすべて消化することが出来なかったが、全体としては良いペースで走行することができた。今日の自己ベストは、すでに17ラップを走行したミディアムコンパウンド・タイヤで出すことができた。今日は、セッションの終盤にクラッシュしてしまった。大したクラッシュではなかったが、興味深いテストを完全に終了することができなかったことが悔やまれる」