スーパーバイク世界選手権(SBK)第6戦チェコ・ラウンドのレース1が、7月30日にアウトドロム・モストで開催された。このレースで、Aruba.it Racing - Ducatiチームのアルバロ・バウティスタが優勝し、ドゥカティはSBK通算1,000回目となる表彰台を獲得した。マイケル・リナルディは、1コーナーでアンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)のアグレッシブな走りが原因で接触し、表彰台争いから離脱した。
4番グリッドからスタートしたバウティスタは、1コーナーで3番手へ浮上すると、トプラク・ラズガットリオグル(ヤマハ)とジョナサン・レイ(カワサキ)を追走。その後、スペイン人ライダーのバウティスタは、安定した走りで10周目にラズガットリオグルとレイをダブルオーバーテイク。トップに立つと、そのポジションを最後まで守り、僅差でチェッカーフラッグを受けた。
スーパーポールで1列目(3番グリッド)を獲得したリナルディは、ロカテッリとの接触によりポジションを5つ後退。イタリア人ライダーのリナルディは、トップグループから離されるが、残り3周で7番手争いを展開していたアレックス・ロウズ(カワサキ)を攻略してフィニッシュした。
アルバロ・バウティスタ(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #19)
「この勝利には、とても満足している。ドゥカティにとって歴史的な結果を達成し、1,000回目の表彰台を獲得したライダーになれたことを誇りに思う。1,000回目の表彰台を優勝で飾ることができて、とても嬉しい。今日は素晴らしいレースができた。周回が増すごとにマシンのフィーリングが良くなって、ジョニー(ジョナサン・レイ)やトプラクとレースの序盤からバトルを展開することができた。正直に言うと、今日は彼らについて行ければ良いと思っていた。レース中盤からのフィーリングは非常にポジティブで、彼らにアタックできると思った。今は気持ちを切り替えて、明日のレースにすべてのエネルギーを集中させたい」
マイケル・リナルディ(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #21)
「今日のレースで起こったことには納得できない。ロカテッリはサイティングラップで理解できない動きをした後、1コーナーで僕を押し出したため、ポジションを大きく落としてしまった。その瞬間から、トップグループに復帰するのは困難になった。今日は、非常にポジティブなフィーリングでレースに臨んでいたので本当に残念だ。明日は、今日のような問題が起こらないように、さらに良いスタートを切りたい」
ニコロ・ブレガは素晴しいスタートを切ってリードを奪ったが、1コーナーでワイドに膨らみ、8番手まで順位を落としてしまう。その後、イタリア人ライダーのブレガは、ポジションを大きく挽回してレースの主役になったが、最終ラップで表彰台争いをしているときにミスを犯し、最終的には9位でフィニッシュした。
ニコロ・ブレガ(Aruba.it Racing WSSPチーム #11)
「非常に厳しいレースになった。1周目にポジションを落としたものの、挽回できると思っていた。しかし、残念ながら、セカンドグループを攻略するのに手間取ってしまった。他のライダーは、ブレーキングから素早く加速することができているが、僕のマシンは加速で大きくタイムをロスしてしまう。アラゴン以来、この不利な状況と戦ってきた。この問題が、レギュレーションの面でなるべく早く解決されることを願っている」