2020 スーパーバイク世界選手権(SBK)第2戦のレース2が、8月2日にスペインのヘレス・サーキットで開催された。Aruba.it Racing - Ducatiチームのスコット・レディングはレース1に続いて優勝、チャズ・デイビスも2位に入って見事な1-2フィニッシュを決めた。
レディングにとって、レース2はセンセーショナルな展開となった。スーパーポールレースで2位となり、2番手からスタートしたレディングは、オープニングラップでトップを走行するジョナサン・レイ(カワサキ)をオーバーテイク。その後は、後続マシンとのタイム差を広げ、圧倒的な強さでチェッカーフラッグを受けた。
スーパーポールレースで5位となったチームメイトのチャズ・デイビスは、2列目からのスタートとなった。3周目にトプラック・ラズガットリオグル(ヤマハ)を攻略して3番手に浮上すると、その2周後には、2番手を走行していたレイをオーバーテイク。その後は素晴らしいペースで周回を重ね、ライバルに大差をつけて2位でフィニッシュラインを通過した。
合計98ポイントを獲得したレディングは、2位とのポイント差をさらに広げてライダーズ・ランキング1位の座をキープしている。デイビス(合計57ポイント)は、4位とのポイント差を詰めて、ランキング5位となっている。
スーパーバイク世界選手権(SBK)ライダーズ・ランキング:トップ5
1位 - スコット・レディング(Aruba.it Racing - Ducati) 98
2位 - ジョナサン・レイ(Kawasaki) 74
3位 - アレックス・ロウズ(Kawasaki) 72
4位 - トプラック・ラズガットリオグル(Yamaha) 66
5位 - チャズ・デイビス(Aruba.it Racing - Ducati) 57
スコット・レディング(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #45) 1位
「非常にエキサイティングな週末となった。2回の優勝、ポール・ポジション、そして2位という、素晴らしい結果を出すことができた。戦闘力の高いマシンを仕上げてくれた、Aruba.it Racing-Ducatiチームの全スタッフに感謝したい。マシンのフィーリングは素晴らしく、オープニングラップから有利な展開に持ち込むことができたので、大変満足している」
チャズ・デイビス(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #7) 2位
「再び表彰台に立つことができて本当に嬉しい。目標は、すべてのレースで表彰台を獲得することだったが、それを実現することはできなかった。今日の結果のキーポイントは、スタートにあったと思う。金曜日の朝からハードワークを続けて、素晴らしいマシンを仕上げてくれたチームに感謝したい。これで、高いモチベーションと信念を持って次のポルティマオに行くことができる」
ステファノ・チェッコーニ(Aruba.it Racing - Ducatiチーム代表)
「すべての人々にとって困難な時期が続いたが、地道な作業を続けてきたことで、この素晴らしい結果を出すことができた。ライダーの走りも素晴らしかった。スコットは、3つすべてのレースで最高の結果を出した。チャズも非常に鋭い走りを見せて、ついに表彰台に返り咲いた。久しぶりの1-2フィニッシュを達成し、チームを誇りに思っている。ドゥカティ・パニガーレV4 Rは、2台ともに非常に良く仕上がっている。これは、プロジェクトがうまく機能していることを証明するものだ。チームの全員、ボルゴパニガーレの本社で働いているスタッフ、そしてマシンの戦闘力を高めるために努力を続けているすべての人々に感謝したい。これからも集中して作業を続け、最終結果についてあまり考えすぎずに、目の前のレースを一つずつ戦っていきたい」