Aruba.it Racing – Ducatiチーム、ポルトガルで開催された2日間のSBKオフィシャル・テストを完了

スーパーバイク世界選手権(SBK)のオフィシャル・テスト(2日間)が、ポルトガルのポルティマオで開催され、7月中旬に行われた第9戦のアメリカ・ラウンド後に夏休みに入っていた全チームが、再びサーキットに集結した。このシーズン終盤開始前の合同テストは、2週間後に第10戦が開催されるアウトドローモ・インターナショナル・アルガルベ・サーキットで行われた。

今回のテストには、Aruba.it Racing – Ducatiチームのアルバロ・バウティスタとチャズ・デイビスを含む、すべてのチームとライダーが参加。ドゥカティの両ライダーは、シーズン終盤に向けてドゥカティ・パニガーレV4 Rのセットアップを中心にテストを実施した。2日間のテストでは、合計4回(サーキット走行時間:8時間)のセッションが行われた。

バウティスタは、前回のラグナセカで負傷した左肩の靭帯がまだ完治していないものの、他のどのライダーよりも多い66ラップを周回し、1分42秒087のベストタイムを記録した。しかし2日目のテストでは、次戦のポルトガル・ラウンドに向けて、左肩を酷使することを避け、午前中のセッションに予定されていた一部の作業プログラムを省略した。この34歳のスペイン人ライダーは、総合9番手で2日間のテストを終了した。

チームメイトのチャズ・デイビスは、この2日間で非常に内容の濃いテストを実施した。1日目のテストでは、全体の8番手となる1分42秒487の自己ベストを記録した。この32歳のイギリス人ライダーは、同サーキットで開催される次戦を見据え、リア・サスペンションのセッティングを煮詰める作業に集中した。その結果、2日目は約0.3秒タイムを落とし、全体の11番手でテストを終了した。

アルバロ・バウティスタ(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #19) 9番手(1分42秒087)
「2日目はあまり多くのラップを走行できなかったが、それでもこの2日間のテストは非常にポジティブなものとなった。残念ながら、肩の状態はまだ完璧ではなく、少し痛みが残っている。肩の状態を悪化させずに、2週間後に開催される第10戦をベストコンディションで戦うため、2日目のテストは早めに切り上げた。いずれにしても、昨日はかなり多くのラップを走行し、再び良いフィーリングを得ることができたので、全体としてみれば満足のいくテストだったと思う。今回のテストは、前戦のラグナセカ以来なので、完全に調子を取り戻すには、あと数日かかるだろう」

チャズ・デイビス(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #7) 11番手(1分42秒161)
「手ごたえのある2日間だった。このテストで本来の調子を取り戻すことができた。また、1月にこのサーキットで行ったテストから進化を遂げていることを確認することもできた。半年ぶりにここに戻ってきて、あらゆる面でマシンのフィーリングが良くなっていると感じた。2日間のテストでは、シャシに集中して作業を行い、マシンの挙動も良く、満足できるテストになった。これで自信を持って次の戦いに臨むことができる。シーズン終盤のスタートを今から楽しみにしている」

第10戦のポルトガル・ラウンドは、2週間後の9月6日~8日にポルティマオで開催される。