2022年MotoGPシーズンの幕開けを告げるカタールGPが、3月6日にドーハのロサイル・インターナショナル・サーキットで開催された。ドゥカティ・レノボ・チームは、期待していた結果を出すことができなかった。
2列目の4番グリッドからスタートしたジャック・ミラーは、スタート後に先頭グループに留まることができなかった。その後、オーストラリア人ライダーのミラーは9番手まで後退し、ポジションの挽回を試みたが、7周を走行した時点でテクニカルトラブルが発生してリタイアとなった。
3列目からスタートし、オープニングラップを14番手で通過したチームメイトのフランチェスコ・バニャイアにとっても難しいレースとなった。レース後半に巻き返しを図った“ペッコ”バニャイアは、10番手までポジションを回復することに成功したが、ホルヘ・マルティン(ドゥカティ)をオーバーテイクする際にクラッシュし、スペイン人ライダーのマルティンを巻き込んで、両者ともにリタイアとなった。
このレースでは、グレシーニ・レーシングチームからデスモセディチGPを駆って参戦しているエネア・バスティアニーニが優勝した。土曜日に行われた予選で2番手、スタート後は4番手を走行していたイタリア人ライダーのバスティアニーニは、残り5周でトップに立つと、後続ライダーとの差を広げてMotoGP初優勝を飾った。
ジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム #43) リタイア
「オープニングラップ以降、とくに最終コーナーから立ち上がってストレートエンドまでの間に、マシンのパワーをフルに発揮することができなかった。そのため、他のライダーに簡単に追い抜かれてしまった。トラブルを解消するためにベストを尽くし、利用可能なすべてのマッピングを切り替えたが、うまく機能しなかった。今日は、マシンのフィーリングが良かったので本当に残念だ。昨日の予選の結果も満足できるもので、ペースも良かった。今日のレースでは、確実にポイントを稼げると思っていた。しかし、これが現実だ。しっかりと前を見据えて、次のレースに向けて準備したい」
フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム #63) リタイア
「レース展開については満足していない。なによりも、ドゥカティとホルヘに謝罪したい。あのクラッシュは、僕のミスだ。残念ながら、レースではアクセルの開け始めに思うように加速しなかったため、いつものように速く走ることができなかった。また、スタートもうまくいかなかった。データを分析して何が起こったのかを理解し、次のレースでは再び強さを取り戻す必要がある」
MotoGP第2戦のインドネシアGPは、2週間後の3月18日~20日に、マンダリカ・インターナショナル・サーキットで開催される。