ドゥカティの歴史上初めて、ドゥカティ・スタイル・センターが直接デザインを担当したカプセル・コレクションが製作されました。このカプセル・コレクションは、モーターサイクルのデザインを手がけたチームが担当しました。
デザートXのデザイナーであるジェレミー・ファラウドに、このコレクションの製作について話を聞きました。
このモーターサイクルの力強いアイデンティティを表現するため、今回初めてドゥカティ・スタイル・センターで、「21/18」と呼ばれる専用のアパレルをデザインすることになりました。
この数字は、オフロードに特化したモーターサイクルの特徴となっている、前後ホイールのサイズに由来しています。この名称を使用することで、オフロードの雰囲気をアパレルでも表現したかったのです。
私たちはまず、テクニカルスーツ、ジャケット、パンツ、ヘルメットから始めました。バイクの頑丈なスタイルが、それらのウェアに移植されました。私たちは、3次元のモーターサイクルから、2次元のファブリックへと移行したのです。大きな曲線と小さな曲線を交互に組み合わせたバイクのスタイルをウェアに反映させることで、クリーンなカット面やソフトなラインを表現することが可能になりました。
このコレクションを見れば、バイクと同じホワイトがベースになっていることに気づくと思います。
ホワイト・カラーは、重要な歴史的意味を持っています。90年代のラリー・ライダーは、太陽光を反射するため、明るい色のジャケットを着ていたのです。
当時は、現在のようにテクニカル・ファブリックは存在しませんでしたので、砂漠の中を走るために、これは本当に重要な機能を果たしていたのです。
ホワイトとグレイを使用したこれらのコレクションは、一見すると、非常にシンプルに見えます。
しかし、その細部を見ると、豊かなディテールと高品質なテクニカル素材が使用されていることに気づくでしょう。
アパレルのデザインにおいても、「形態は機能に従う」という原則が貫かれています。ジャケットは、その完璧な例です。
スリーブは取り外し可能で、オフロード走行における移動の自由度が高くなっています。
フロントポケットは大きく、エンデューロの世界で使用されているトラベルパックからインスピレーションを得ています。バックポケットは非対称で、開けやすくなっています。
これらのウェアを着て、デザートXで砂丘を飛び跳ねるアントワーヌの映像を見たときは、本当に感動しました。
新しいデザートXの開発作業では、過去に敬意を表しながらも、完全に新しいデザインやファッションを生み出すことができたと思っています。
エンジン、シャシ、エレクトロニクス
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