ディアベル1260には、L型2気筒、1262ccのデスモドロミック・ドゥカティ・テスタストレッタDVTが搭載されています。このエンジンは、設計が見直され、よりスポーティなパワー・デリバリーを実現し、ファイナル・ドライブにはチェーンが採用されています。
さらに詳しく- 159 ps 最高出力
- 13.1 kgm 最大トルク
- 218 kg 乾燥重量
パワフル、マッスル、しかし、その走りはコーナーを俊敏に駆け抜け、至高のライディング・エンジョイメントを提供します。ディアベル1260は、大型ネイキッド・バイクのパフォーマンスと、大型クルーザー・モデルのエルゴノミクスを巧みに組み合わせています。そのデザインは、初代ディアベルが確立した個性的なスタイルを、現代的に解釈したものです。新型ディアベル1260の心臓部には、159PSを発生するテスタストレッタDVT 1262エンジンが搭載されています。
2020年モデルのディアベル1260は、カラーリングにアップデートが施されました。標準バージョンには、トータル・ブラックを設定。ダーク・ステルス・カラーは、タンクを含む上部構造にマットブラックを組み合わせ、ホイール、フレーム、メカニカルパーツには、異なる仕上げ処理が施されたブラックを採用しています。
“S”バージョンには、ホワイトのグラフィックをあしらったドゥカティ・レッドが用意されています。ブラックのパーツと組み合わせることで、ディアベル独自のスタイルを犠牲にすることなく、まったく新しいスポーティなスタイルを実現しています。
“The Way Out”のストーリーはバルセロナへと続きます。ディアベル1260は、規則という枠の中から飛び出し、単調な日常生活の繰り返しから心と体を解放したいと思う人々にとって、完璧なモーターサイクルです。
ディアベル1260には、L型2気筒、1262ccのデスモドロミック・ドゥカティ・テスタストレッタDVTが搭載されています。このエンジンは、設計が見直され、よりスポーティなパワー・デリバリーを実現し、ファイナル・ドライブにはチェーンが採用されています。
さらに詳しくデスモドロミック可変タイミング(DVT)により、このエンジンは低回転域からフラットで力強いトルクを発生する一方で、高回転域では非常にスポーティなパフォーマンスを発揮します。
テスタストレッタDVT 1262は、106×71.5mmのボア×ストロークを特徴とし、圧縮比は13.0:1に設定されています。最高出力は159ps/9,500rpm*、最大トルクは129Nm/7,500rpmです。燃料供給は、楕円スロットル・ボディ(直径56mm相当)を備えたボッシュ製電子インジェクション・システムで行われ、フル・ライド・バイ・ワイヤ・システムによって制御されます。
さらに、ディアベル1260のエンジンは、非常に精密なデザインにより、際立つ存在となっています。ウォーター・ポンプをVバンク内に配置することによって、これまでエンジンの左側にあったクーリング・システムのパイプを移動することが可能になりました。
テスタストレッタDVT 1262には、デュアル・スパーク(DS)システム(各シリンダーに2本のプラグ)と二次エア・システムが採用されています。二次エア・システムは、エグゾースト・ダクトに外気を導入することで未燃焼炭化水素を完全に酸化させ、エンジンのパフォーマンスを犠牲にすることなく、HC(炭化水素)およびCO(一酸化炭素)のレベルを削減します。
メインテナンス間隔は15,000km(または12ヶ月)毎に、バルブの点検と調整は30,000km毎に設定されています。
ディアベル1260Sにはクラッチ操作を必要としないでシフトチェンジを可能にするドゥカティ・クイック・シフト(DQS)アップ/ダウンを標準装備しています。このシステムにより上質なライディングの喜びと、特に街中での快適性をライダーにもたらします。
さらに詳しくドゥカティのエンジニアが開発し、進化させてきたDVTシステムは、あらゆる回転域で最高のパフォーマンスとスムーズな作動を実現します。
さらに詳しくライディング・ポジションを見ると、初代ディアベルの特徴であった高いハンドルバーとセンターに配置されたフットペグによる“パワー・クルーザー”と呼ばれるエルゴノミクスが、そのまま維持されていることが分かります。その一方で、シャシには変更が加えられました。
さらに詳しくディアベル1260は、外部に露出させたスチール製チューブを備えた新しいトレリス・フレームと、サイズが変更されたアルミニウム製スイングアームを特徴としています。これにより、コーナーでは優れた俊敏性を発揮しながら、クルーザー・モデルを彷彿とさせるイージー・ライディングが実現しています。印象的な240mm幅のリア・タイヤ(サイズ:17インチ)は、ディアベルの大きな特徴となっています。この新しいシャシにより、卓越したハンドリングと俊敏なコーナリングが実現する一方で、アップライトなポジションと乗り心地の良い厚手のパッドを備えたシートにより、ライダーとパッセンジャーに素晴らしい快適性を提供します。
ディアベル1260は、50mm径のフルアジャスタブル・フロントフォークを装着しています。
さらに詳しくフロント・フォークの縮み側のアジャスターとスプリング・プレロードの調整機構は左側のフォーク・レッグに配置され、伸び側のアジャスターは右側のレッグに位置しています。一方、リアには、スプリング・プレロードと伸び側の減衰力を調整可能なモノショックを装着しています。
ディアベル1260 Sには、オーリンズ製48mm径フルアジャスタブル・フォークと、オーリンズ製フルアジャスタブル・ショック・アブソーバーを装備しています。オーリンズ製のサスペンションは、動的パフォーマンスの面で完璧なレスポンスを実現しているだけでなく、あらゆる路面で卓越した快適性も実現しています。さらに、ゴールド仕上げが施されたことにより、モーターサイクルのプレステージ性も高まっています。
ディアベル1260のフレームは、エンジンをシャシ全体のストレスメンバーとして使用する鋼管トレリス・フレームを採用しています。
さらに詳しくディアベル1260には、14スポーク・ホイールが装着されます。ディアベル1260 Sには、専用デザインと表面にマシン仕上げが施された10スポーク・ホイールが装備されます。
さらに詳しくディアベル1260は、ブレンボ製ブレーキ・システムに加え、トラクション・コントロールとともにドゥカティ・セーフティ・パック(DSP)の中核システムとして機能する、ボッシュ製9.1MPコーナリングABSコントロール・ユニットが搭載されています。
さらに詳しくABSコーナリングは、ボッシュ製慣性測定ユニット(IMU)プラットフォームを活用することによって、極限状態あるいはコーナリング中であっても、フロントおよびリア・ホイールの制動力のバランスを最適化します。システムは、ライディング・モードと協調作動することにより、あらゆる状況、ライディング・コンディションやライダーの好みを反映して、理想的なソリューションを提供します。このシステムには、3段階の介入レベルが設定されています。レベル1は、コーナリング機能とリア・ホイールのリフト検知機能を解除することで、最大のスポーツ・パフォーマンスを提供し、ABSをフロントのみに適用することで、リア・ホイールのドリフトを許容します。レベル2では、ABSはフロントおよびリア・ホイールのバランスを重視した設定となります。ホイール・リフト検知機能は解除されますが、コーナリング機能は有効になり、スポーツ・ライディングに適した設定になります。レベル3では、ブレーキ性能が最適化されます。リア・ホイール・リフト検知機能とコーナリング機能が作動し、最大の安全性が確保されます(安全性と安定性を重視した設定)。
ドゥカティ・トラクション・コントロール(DTC)は、レースからフィードバックされたシステムで、ライダーの右手とリア・タイヤ間のフィルターとして機能します。
さらに詳しくドゥカティ・パワー・ローンチ(DPL)EVOにより、ディアベル1260の“ドラッグスター”マシンとしての能力が解き放たれます。このシステムは、DTCを常にオンにして最大トルクを最適に制御し、IMUによってピッチ角を継続的に監視することで、ロケット・スタートを安全に行うことができる機能です。
さらに詳しく高速道路の走行で優れた快適性を実現するため、ディアベル1260にはクルーズ・コントロール・システムが装備されています。システムの操作は、ハンドルバーに設置されたバックライト付スイッチで行います。
さらに詳しくディアベル1260のメーターパネルは、ハンドルバーの上下に分割された、TFTディスプレイとインジケーター・パネルによって構成されています。
さらに詳しくメーターパネルには、4つの異なる表示モードが設定されています。デフォルトモードでは必要最小限の情報のみが表示されます。ドゥカティが初めて採用するこの表示モードは、極めてスタイリッシュなデザインを特徴としています。デフォルト以外のモード(トラック、フル、シティ)では、ライディング・モードに連動したディスプレイに切り替わります。
ディアベル1260には、赤いバックライトを採用した専用のスイッチ・ギアが装備されます。クルーズ・コントロールには専用のボタンが設置され、簡単にシステムを起動して速度を調整することができます。停止状態では、左側のスイッチ・ギアを使用して設定メニューにアクセスし、DTC、DWC、ABSの介入レベルといった、さまざまな機能を調整することができます。3つのライディング・モード(スポーツ、ツーリング、アーバン)は、停止中でも走行中でも変更することが可能です。
ディアベル1260 Sには、ドゥカティ・マルチメディア・システム(DMS)も搭載されています。この機能を使用すると、スマートフォンとモーターサイクルをBluetooth経由で接続することによって、着信/テキスト・メッセージをメーターパネルで確認したり、再生中の楽曲の情報を表示させたりすることができます。DMSは、ディアベル1260にオプションとして装備することが可能です。
ディアベル1260のライトは、細部に至るまで考え抜いてデザインされています。フロントとリアに装着されているフルLEDユニットは、ライトの性能が最大限になるように設計されています。
さらに詳しくメーターパネルに取り付けられたセンサーにより、ヘッドライトは、昼間と夜間で自動的に設定を切り替えます。さらに、ディアベル1260 Sには、デイタイム・ランニング・ライト(DRL)も装備されます(使用が許可されている国のみ)。DRLは、昼間でも他の車両からの視認性を完璧に確保すると同時に、そのユニークな逆U字形状によって、このモーターサイクルがディアベル1260であることを昼間でも明確に主張します。
ディアベル1260は、モーターサイクルのリーン・アングルに基づいて、LEDインジケーターを自動的にオフにする機能を備えています。IMU慣性プラットフォームを使用することにより、右折/左折の終了後または一定距離を走行した後に、インジケーターが自動的にオフになります。
ディアベル1260は、新しいドゥカティ・リンク・アプリと互換性があります。これにより、ライダーは、トラベル・モード(積載モードとライディング・モードの組み合わせ)を設定し、各ライディング・モード(ABS、ドゥカティ・トラクション・コントロールなど)のパラメーターをスマートフォンで簡単かつ直感的にカスタマイズすることができます。
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