新しいXディアベルは、低いシートと前方に設置されたフットペグによる、リラックスしたライディング・ポジションを提供します。Xディアベルでは、この基本ポジションの他にも、数多くのポジションを設定することが可能です。さらに、広範囲なアクセサリーを装着して、ライダーのあらゆる体形やライディング・スタイルのニーズに応えます。
- 159 ps 最高出力
- 13.1 kgm 最大トルク
- 218 kg 乾燥重量
ドゥカティは、Xディアベルの2021年モデルに、新しい2つのバージョン、Xディアベル・ダークとXディアベル・ブラックスターを導入します。
まったく正反対の世界における最高のキャラクターを1台に融合したドゥカティのクルーザー・モデル、Xディアベルにアップデートが施されました。
今回、新しいスポーツ・バージョンのXディアベル・ブラックスター、およびマットブラック・カラーでトータル・コーディネイトしたXディアベル・ダークが新登場し、ラインナップを強化します。Xディアベルは、エキサイティングなパフォーマンス、スポーツバイクならではの力強いパワー、最先端のエレクトロニクスを、典型的なクルーザー・モデルのキャラクターと組み合わせています。低く長いボディ、前方に設置されたフットペグ、低回転でもパワフルなトルク、そして最高の素材と仕上げ品質。
ドゥカティ・スタイル・センター責任者のアンドレア・フェラレージが、新しいXディアベルのすべてを説明します
2021年モデルのXディアベルの全バージョンに搭載されるドゥカティ・テスタストレッタDVT 1262 2気筒エンジンは、ユーロ規制に対応するすべての国において、ユーロ5に適合しています。この新しいヨーロッパの排出ガス基準に準拠するために、サイレンサーのレイアウトが変更されるとともに、新しいデザインが採用されてバイクのラインがさらに洗練され、エンジン・キャリブレーションも更新されました。その結果、このエンジンは、160ps@9,500rpmの最高出力と、13.0kgm@5,000rpmの最大トルクを発生。ユーロ4バージョンのエンジンと比較して、最高出力が8ps、最大トルクが0.2kgm増加しています。(ユーロ5規制対応国のみ)
Xディアベルの主役は、間違いなくテスタストレッタDVT 1262 2気筒エンジンです。このユニットは、アップデートが施され、新設計されたサイレンサーと新しいエンジン・キャリブレーションにより、新しいヨーロッパの排出ガス基準に適合しています。その結果、このエンジンは、160ps@9,500rpmの最高出力と、13.0kgm@5,000rpmの最大トルクを発生。ユーロ4バージョンのエンジンと比較して、最高出力が8ps、最大トルクが0.2kgm増加しています。(*ユーロ5規制対応国のみ)
さらに詳しく完全に新設計されたドゥカティ・テスタストレッタDVT 1262 2気筒エンジンは、デスモドロミック可変タイミング・システムを搭載して、ユーロ5規制に適合しています。テスタストレッタ1200から排気量を拡大したこのエンジンは、デスモドロミック可変タイミング・システムを採用することにより、低回転域で非常に豊かなトルクを発生し、スムーズな作動を実現すると同時に、スロットルを全開にすれば、スポーティなパフォーマンスを楽しむこともできます。
ドゥカティ・テスタストレッタDVT 1262は、きめ細かい設計を特徴としています。たとえば、Vバンク内にウォーターポンプを配置することにより、エンジン左側の冷却システム用ポンプを外からは見えない位置に移動することが可能になっています。
ドゥカティ・パワー・ローンチ(DPL)により、Xディアベルの“ドラッグスター”マシンとしての能力が解き放たれます。このシステムは、選択した設定に基づき、ボッシュ製IMUが燃料噴射量を調整し、DTCが介入することにより、すばやく安全なスタートを切ることが可能になります。
さらに詳しくDPLは、右側スイッチギアの専用ボタンを押して起動します。システムを有効にすると、メーターパネルに表示されるメニューから介入レベルを選択できます。レベルを選択したら、ライダーはクラッチレバーを握り、1速ギアに入れて、スロットルを全開にします。この状態で、クラッチを徐々につなぐだけで、ロケット・スタートを切ることができます。
システムは、速度が120km/hを超えるか、3速ギアに入れるか、速度が5km/h未満に低下すると、自動的にオフになります。クラッチを保護するため、特別に開発されたアルゴリズムによって、連続でスタートできる回数が制限されています。スタートが制限された場合でも、一定の時間が経過すると、システムを再び作動することが可能になります。
ライド・バイ・ワイヤ(RbW)システムは、Xディアベルのスロットルとエンジンを電子的につなぐインターフェースで、選択したライディング・モードに基づいた理想的なパワーレベルを決定します。
さらに詳しくXディアベルは、ベルトドライブを採用する初のドゥカティ・モーターサイクルです。
さらに詳しくXディアベルの開発にあたり、デザイナーとエンジニアは基本的なコンセプトの策定から開始しました。それは、本格的なクルーザー・モデルと同様、低いシートと前方に配置されたフットペグを備えた、リラックスしたライディング・ポジションを実現することです。
さらに詳しくXディアベルの開発にあたり、デザイナーとエンジニアは基本的なコンセプトの策定から開始しました。それは、本格的なクルーザー・モデルと同様、低いシートと前方に配置されたフットペグを備えた、リラックスしたライディング・ポジションを実現することです。
しかし、それだけではありませんでした。テーラーメイドのスーツのように、モーターサイクルがライダーの体形にぴったりとフィットするように、エルゴノミクスを調整できる必要がありました。Xディアベルのフットペグは、3つのポジションに調整することができます(標準位置に対して±22.5mm)。ドゥカティ・パフォーマンスでは、スポーティなライディング・ポジションを好むライダーのために、より前傾姿勢を取ることができる“セントラル・フットペグ”オプションも用意しています。
Xディアベルには、ブラック・アルマイト仕上げの50mm径フロント・フォークが装着されています。このフォークは、伸び側/縮側とスプリング・プリロードを調整可能なフルアジャスタブル・タイプです(Sバージョンのフォーク・ステムにはDLCコーティングが施されています)。
さらに詳しくXディアベルには、ブラック・アルマイト仕上げの50mm径フロント・フォークが装着されています。このフォークは、伸び側/縮側とスプリング・プリロードを調整可能なフルアジャスタブル・タイプです(Sバージョンのフォーク・ステムにはDLCコーティングが施されています)。
フロント・フォークの縮み側のアジャスターとスプリング・プレロードの調整機構は左側のフォーク・レッグに配置され、伸び側のアジャスターは右側のレッグに配置されています。キャスター角は30°、トレールは130mmに設定されたXディアベルは、俊敏でコントロール性に優れ、優れたハンドリングと、大きなステアリング切れ角を実現しています。一方、リアには、スプリング・プレロードと伸び側の減衰力を調整可能で、別体式のリザーバーを備えたモノショックが装着されています。ほぼ水平に取り付けられたショックアブソーバーは、プログレッシブ・リンケージを介して作動します。
Xディアベルには、ブレンボ製ブレーキ・システムとボッシュ製9.1MEコーナリングABSが搭載されています。 コーナリングABSは、ボッシュ製IMU(慣性測定ユニット)を利用して、危機的な状況やコーナリング時に、フロントおよびリアの制動力を最適化します。システムは、ライディング・モードに統合され、あらゆるコンディションとライディング・スタイルに適合することが可能です。
さらに詳しく高品質なブレンボ製コンポーネントと、コーナリングABS、専用のサスペンション設定、ピレリ製タイヤのエンハンスド・パッチ・テクノロジーを組み合わせることにより、卓越したブレーキ性能が実現すると同時に、あらゆるコンディションで、あらゆるライダーに最高の安全性を提供します。
システムの介入度は、路面状態や経験値に基づいて、ライダーが選択したレベルによって変化します。
ABSには3つのプロフィール(エキスパート、スポーツ、セーフ&ステーブル)が用意され、3つのライディング・モードに合わせてプリセットされています。この設定は、ユーザーフレンドリーなメニューを介して個別に呼び出すこともできます。
Xディアベルには、14スポーク・ホイールが装着されます。サイズは、フロントが3.5×17インチ、リアが8×17インチです。
さらに詳しくXディアベルには、14スポーク・ホイールが装着されます。サイズは、フロントが3.5×17インチ、リアが8×17インチです。
一方、XディアベルSは、専用デザインの12スポーク・ホイールを装着しています。美しいカーブが特徴的なこのホイールは、デザインのハイライトとなっています。
フロントタイヤのサイズはトラディショナルな120/70ZR17で、ウェットコンディションでのパフォーマンスを最大化するために、デザインが見直されています。リアタイヤのサイズは240/45ZR17です。タイヤは、ピレリ製ディアブロ・ロッソ3です。
非常に幅広いリアタイヤは、ダブルコンパウンド・テクノロジーを採用することによって、限界コーナリング時のグリップを向上させると同時にコーナリングスピードを高め、エンハンスト・パッチ・テクノロジーを適用することによって、あらゆるリーンアングルにおいてタイヤと路面の接触面を最大化します。新しいトレッドパターンとデュアル・コンパウンドにより、あらゆるコンディション、とくにウェット路面において、最高のパフォーマンスを発揮します。
Xディアベルは、ライディング・モードなど、ドゥカティ・テクノロジーの最新のイノベーションを統合しています。
さらに詳しく3つのライディング・モードは、ライド・バイ・ワイヤ(RbW)、ドゥカティ・トラクション・コントロール(DTC)、ボッシュ製コーナリングABSシステムなど、さまざまな最先端テクノロジーを組み合わせることで機能します。市街地走行では、アクセル・コントロールと周囲の交通状況にもっとも気を遣う必要があります。そのため、アーバン・モードでは、Xディアベルのキャラクターを、より扱いやすく、安全な設定に変化させます。このモードでは、起伏の激しい路面や渋滞時でも安全に走行できるように、最高出力は100psに制限され、DTCはレベル6に、ABSはセーフ&ステーブルに設定されます。
ツーリング・ライディング・モードでは、エンジンはフルパワーの160ps*を発生しますが、パワーデリバリーは、より扱い易いものとなります。DTCはレベル4に、ABSはセーフ&ステーブルに設定され、楽しくリラックスしたライディングを実現し、長距離走行におけるライダーとパッセンジャーの快適性を最大限に高めます。
スポーツ・ライディング・モードでは、エンジンはフルパワーの160ps*を発生し、レスポンスが向上して、スポーツ・ライディングを楽しむことができます。Xディアベルのパフォーマンスを最大限に引き出せるように、DTCはレベル2に、ABSはスポーツ・モードに設定されます。
*ユーロ5規制対応国のみ。
DTCは、ライダーの右手とリアタイヤとの間に設けられるフィルタとして機能する、非常にインテリジェントなシステムです。
さらに詳しくDTCは、ライダーの右手とリアタイヤとの間に設けられるフィルタとして機能する、非常にインテリジェントなシステムです。
DTCは、わずか数ミリ秒で、リアホールのスピンを検知して制御することにより、パフォーマンスおよびアクティブ・セーフティを高めます。
このシステムには8つの異なるレベルが用意され、各レベルではリアホイールのスピンに対する介入度が異なるため、さまざまなライダーのスキルレベルに適合することができます。レベル1では、システムの介入がもっとも少なくなり、エキスパート・ライダーによる良好な路面コンディションでの走行を対象としています。レベル8では、介入度がもっとも高まり、すべてのライダーが自信を持って走行することが可能になります。また、ウェットコンディションや滑りやすい路面での走行にも適しています。
DTCのレベルは、3つのライディング・モードのそれぞれに事前に割り当てられていますが、ライダーのニーズに対応するため、直感的に操作可能なメニューを介して個別に選択することもできます。
XディアベルSは、デイタイム・ランニング・ライト(DRL)を備えた特徴的なヘッドライトを装備しています(許可されている国のみ)。
さらに詳しくXディアベルには、ライダーの個性を反映させることができる、幅広いアクセサリーが用意されています。ドゥカティ・コンフィギュレーターで夢のXディアベルを製作してください。