2020 スーパーバイク世界選手権(SBK)第4戦のレース2が、8月30日にスペインのモーターランド・アラゴンで開催された。前日のレース1で1-2フィニッシュを達成したAruba.it Racing - Ducatiチームのチャズ・デイビスは、ジョナサン・レイ(カワサキ)と最終ラップまで優勝争いを繰り広げて2位表彰台を獲得した。スコット・レディングは、苦戦しながらも4位に入った。
デイビスは、スーパーポール・レースで獲得した5番グリッドからのスタート。スタートこそ良くなかったものの、その後はオープニングラップからアグレッシブな走りを展開。4周目から6周目にかけて、レディング、アルバロ・バウティスタ(ホンダ)、マイケル・ファン・デル・マーク(ヤマハ)を次々とパスして、トップを走るレイを追撃。その後は、一貫して速いペースで走行を続け、残り4周でレイの背後に迫る。デイビスは、最後までレイと優勝争いをしながら2位でフィニッシュした。
スーパーポール・レースで2位となったレディングは、2番グリッドからのスタート。レイに食らいつくが、リアタイヤのフィーリングがレース1とは異なっていたため、苦しい展開となった。レース中盤に5番手を走行していたレディングは、ファン・デル・マークをオーバーテイクして4位でチェッカーフラッグを受けた。
ライダーズ・ランキング:トップ5(第4戦終了時点)
1位 - ジョナサン・レイ(Kawasaki) 189ポイント
2位 - スコット・レディング(Aruba.it Racing - Ducati) 179ポイント
3位 - トプラク・ラズガットリオグル(Yamaha) 124ポイント
4位 - チャズ・デイビス(Aruba.it Racing - Ducati) 120ポイント
5位 - マイケル・ファン・デル・マーク(Yamaha) 110ポイント
チャズ・デイビス(Aruba.i t Racing - Ducatiチーム #7) 2位
「今週末は、良いレースができて嬉しい。優勝することに越したことはないが、チームの作業には本当に満足している。金曜日からずっと、高い戦闘力を保つことができた。スタートがうまく行かなかったので、後続グループを攻略しなければならなかった。その後は、速いペースで周回して、最後のコーナーまでジョニー(レイ)とバトルすることができた。このまま好調を維持して、来週のレースに臨みたい」
スコット・レディング(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #45) 4位
「残念ながら、最初のラップからリアタイヤがうまく機能しなかった。グリップに苦しんで、いつものリズムで走ることができなかった。これがマシンの問題なのか、ただ単にタイヤの問題なのか、チャズのペースが速かったことも考慮して、明日からの2日間でこの問題を分析したい。前日のレース1で優勝したので、レース2で4位というのは受け入れがたい」
セラフィーノ・フォティ(Aruba.it Racing - Ducatiチーム・マネージャー)
「土曜日のレースで1-2フィニッシュを達成したので、今日はもっと良い結果を期待していた。しかし、全体として見れば、素晴らしい結果を出して、チャンピオンシップを上位で戦うための貴重なポイントを獲得することができた。チャズは堅実なレースをしたが、スタートで失敗して、ポジションを回復するためにハードにプッシュしなければならなかったため、最後のアタックのためにタイヤを温存することができなかった。スコットは、レース1のような鋭い走りが見られなかった。今後の数日間で、データを分析して原因を究明し、マシンのパフォーマンスをさらに改善して、来週このサーキットで開催される次のレースに備えたい」