ドゥカティは、2022年第3四半期を力強い業績で締めくくりました。ドゥカティは、売上高の新記録を達成し、営業利益を増加させ、供給および物流の問題により上半期にセールスが減少したにもかかわらず、前年比で販売台数を増加させることに成功しました。2022年1月~9月の売上高は8億7,200万ユーロに達しました。これは、過去数年間の同期間における最高の数値で、2021年と比較して21%の成長となります。
営業利益も、2021年同期の6,700万ユーロから、前年同期比62%の増加となる1億900万ユーロとなりました。
2022年初頭からお客様に納車されたモーターサイクルは4万9,873台で、前年同期(49,719台)をわずかに上回りました。これは、2022年上半期に減少した販売台数が、第3四半期に回復したことを意味しています。この急速な販売回復の鍵となったのが、優れた柔軟性と、パートナー企業や労働組合との絶え間ない対話でした。
ドゥカティ最高経営責任者(CEO)のクラウディオ・ドメニカーリは、次のように述べています。「2022年の第3四半期には、供給および物流の危機的な状況が大幅に改善されました。この回復に加え、サプライヤーおよびパートナー企業と実施した効率的な戦略により、今年上半期における販売台数の減少を補うことができました。さらに、このような困難にもかかわらず、ドゥカティは優れた財務結果を報告しており、売上高の面では新記録を達成しました。この財務実績は、今後の計画に投資し、モーターサイクル業界を先導する最先端のテクノロジーを引き続き開発するために、非常に重要です。株主とビジョンを共有したことにより、ドゥカティ・ブランドはファンの方々とより近い存在となり、すべてのドゥカティスタに提供するモーターサイクル体験の水準を継続的に引き上げています」
ドゥカティ最高財務責任者(CFO)ヘニング・イェンス:「2022年は、深刻なサプライチェーンの混乱に対処してきましたが、第3四半期に生産台数を完全に回復することに成功しました。その結果、2022年1月から9月の売上高は8億7,200万ユーロという新記録に達し、昨年と比較して21%の成長を遂げました。力強い価格設定と固定費に対する厳格な規律を組み合わせることで、同期間の営業利益は、前年比62%増となる1億900万ユーロを計上しました。売上高利益率は12.5%となりました。同時に、私たちは高水準の運転資金を維持し、潜在的な将来の課題に対応し、魅力的な製品ポートフォリオの強化にさらに投資するための非常に健全な財務基盤を確立しています」
中国は主要な市場の中で最高の成長率を記録
ドゥカティにとって最大の市場はイタリア(8,283台)で、米国(6,595台)、ドイツ(5,701台)が続いています。ドゥカティ・ブランドの人気は中国で高まり続けており、ドゥカティにとって4番目の市場となっています。納車台数は、前年同期比15%増となる4,103台でした。
もっとも人気の高いモデルは引き続きムルティストラーダV4
第3四半期にもっとも好調なセールスを記録したモデルは、これまでと同様ムルティストラーダV4で、納車台数は8,776台でした。その後、モンスター(6,903台)スクランブラー・ドゥカティ800ファミリー(5,771台)が続きました。
ユニークなブランド体験
ドゥカティは、エクスクルーシブなコラボレーションを通じて、ライフスタイルの世界でもその魅力を高め、ドゥカティのミッションに忠実で個性的なエンターテイメント製品を提供しています。
ドゥカティは、ランボルギーニ、ブルガリ、ポルトローナ・フラウ、カレラなどの一流ブランドと協力して注目を集めました。これは、モーターサイクル業界の内外でユニークな製品を生み出しているコラボレーションの一例です。
また、MotoGPエクスペリエンスでは、一部のドゥカティスタが、ドゥカティ・レノボ・チームの公式マシンであるデスモセディチGPをサーキットで試乗する機会を提供しました。これは、サーキットにおけるライディング体験では頂点と言えるもので、他のどのブランドも、このような機会は提供していません。
さらなるグローバル化
ドゥカティは、2022年末までに90か国以上で820を超える広範囲なディーラー・ネットワークを構築することを目指しています。それにより、これまで以上に全世界で確固たるポジショニングを確立しています。