SBK第9戦ポルトガル・ラウンドのレース1で、バウティスタが困難な状況に対応して貴重な2位表彰台を獲得、リナルディは7位フィニッシュ、WorldSSPのブレガはグリッド最下位からポジションを17挽回してポイントを獲得

スーパーバイク世界選手権(SBK)第9戦ポルトガル・ラウンドのレース1が、10月8日にアウトードロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェで開催された。このレースは、数多くのハプニングに翻弄される結果となった。スーパーポールでは、イエロー・フラッグが出された影響で多数のライダーのベストラップが取り消され、Aruba.it Racing - Ducatiチームのアルバロ・バウティスタは4番グリッドからのスタートとなった。その後、スーパースポーツ300のレースで重大なアクシデントが発生し、レース1のスタート時間が約2時間延期され、14周に短縮されて開催された。

スタート後、アルバロ・バウティスタのペースはそれほど上がらず、レース序盤は5番手を走行。スペイン人ライダーのバウティスタは、最初にアレックス・ロウズ(カワサキ)、次にアクセル・バッサーニ(ドゥカティ)を攻略し、トップを走行中のジョナサン・レイ(カワサキ)とトプラク・ラズガットリオグル(ヤマハ)の直後を走行する展開となった。バウティスタは、残り3周でレイのオーバーテイクに成功して2番手に浮上したが、その際にわずかなタイムロスを喫して、ラズガットリオグルにアタックを仕掛けることはできなかった。

チームメイトのマイケル・リナルディ(9番グリッドからスタート)は、ソフトタイヤを選択したが、思うように機能せずに苦戦を強いられた。イタリア人ライダーのリナルディは、速いレースペースを維持することができず、7位でフィニッシュした。

アルバロ・バウティスタ(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #19) 2位

「レース後半は非常に高い戦闘力があったので、少し悔やまれるが、それでも良いレースだったと思う。レースが6周短縮されたのは残念だったが、難しいスタートを切って、バッサーニとバトルをして、レイをオーバーテイクするときにミスを犯して、ラズガットリオグルとのギャップが開いてしまった。しかし、明日のレースに向けて、マシンのフィーリングは非常に良い」 

マイケル・リナルディ(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #21) 7位

「レースの結果にはがっかりしている。残念ながら、FP3で問題が発生して、作業を行うことができなかった。FP3は、レースでどのタイヤを使用するのかを判断するための重要なセッションだった。そのため、僕たちが下した判断は、最良の選択肢ではなかった。金曜日のフィーリングはとても良かったので残念だ。明日、また挑戦して、トップグループで戦いたい」

  • WorldSSP

Aruba.it Racing WSSPチームのニコロ・ブレガは、ドゥカティ・パニガーレV2にトラブルが発生したことにより、スーパーポールに参加することができなった。ブレガは最後尾の32番グリッドからスタートし、ポジションを徐々に挽回して、最終的には15位でフィニッシュして、1ポイントを獲得した。

ニコロ・ブレガ(Aruba.it Racing WSSP) 15位

「言うまでもなく、予選の問題が今日のレースを大きく左右した。明日のレースにも影響があるだろう。最初のラップからハードにプッシュしたが、最初のグループを抜けるのに、あまりにも多くの時間を費やしてしまった。簡単ではないと思うが、明日はもっと良い結果を出せるように頑張りたい」