SBK第6戦チェコ・ラウンドのレース2でバウティスタが激しいバトルの末に2位表彰台を獲得、リナルディは3番手走行中にクラッシュ、WorldSSPのブレガは初優勝に近づく2位

スーパーバイク世界選手権(SBK)第6戦チェコ・ラウンドのスーパーポール・レースとレース2が、7月31日にアウトドロム・モストで開催された。土曜日に開催されたレース1では、Aruba.it Racing - Ducatiチームのアルバロ・バウティスタが見事な勝利を飾り、ドゥカティがSBK通算1,000回目の表彰台を獲得。バウティスタは、レース2でも再び主役の座を演じ、トプラク・ラズガットリオグル(ヤマハ)とジョナサン・レイ(カワサキ)と壮絶なバトルを展開して、2位でチェッカーを受けた。チームメイトのマイケル・リナルディにとっては厳しいレースとなった。リナルディは、3番手を走行中の3周目に、フロント・グリップを失ってクラッシュ。リタイアを余儀なくされた。

スーパーポール・レースで3位表彰台を獲得した後、最前列の3番グリッドからスタートしたバウティスタは、すぐに2番手に浮上。スペイン人ライダーのバウティスタは、3周目にリードを奪おうとしたがミスを犯してコースアウト。なんとかコースに復帰して、ダメージを最小限に抑えた。その後は、プッシュを続けてリードを奪うことに成功。14周目にラズガットリオグルにかわされたが、2位でフィニッシュして貴重なポイントを獲得。ライダーズ・ランキングでは、レイに31ポイントの差を付けて首位をキープした状態で夏休みを迎える。

4番グリッドからスタートしたイタリア人ライダーのリナルディは、わずか数周でレースを終えることになったが、ドゥカティ・パニガーレV4 Rの高い戦闘力を証明した。リナルディは、3周目の最初のシケインでのブレーキングでレイをオーバーテイクすることに成功したが、その直後のミスによりクラッシュしてリタイアとなった。

アルバロ・バウティスタ(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #19)
「とてもポジティブな週末だった。これまでドゥカティで走ったことのないサーキットだったので、難しいレースになるかもしれないと思っていた。さらに、第5戦のクラッシュで痛めた手も完全に回復していなかったので、100%の状態ではなかった。チームとしては、強制的なタイヤ選択にうまく適応できたと思う。大事なことはミスをしないことだ。バランスはとても良かったと思う」

マイケル・リナルディ(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #21)
「予想を遥かに下回った週末だった。フリープラクティスでは良いタイムを出すことができていたし、レースでも最初の数周はとてもうまくいっていた。残念ながら、レアをパスしようとしてミスをしてしまった。もっと状況にうまく対応していれば、表彰台を獲得できたはずだ。しかし、これがレースなので仕方ない。いずれにせよ、今週末は多くのことを学ぶことができた。マシンのスピードとフィーリングに関しては、正しい方向に進んでいると思う」 

  • WorldSSP

イタリア人ライダーのニコロ・ブレガは、スーパースポーツ世界選手権での初勝利に近づくレースとなった。Aruba.it Racing WSSPチームのブレガは、スタートから12周目までレースをリードしていたが、ホームストレートエンドでロレンソ・バルダッサーリ(ヤマハ)のアタックを受けて2番手に後退。その数秒後に赤旗が提示されてレースが終了した。

ニコロ・ブレガ(Aruba.it Racing WSSP)
「本当に素晴しいレースだった。何周もリードしていて、フィーリングはとても良かった。勝てなかったのは残念だったが、赤旗が出なくてもバルダッサーリの方がレース終盤のペースは速かったと思う。それでも、今シーズン最高の結果に満足している。素晴しい仕事をしてくれたチームに感謝したい」