SBK第6戦 カタルーニャ・ラウンドのレース2で、チャズ・デイビスが今シーズン初勝利、スコット・レディングは6位フィニッシュ

2020 スーパーバイク世界選手権(SBK)第6戦のレース2が、9月20日にスペインのバルセロナにあるカタルーニャ・サーキットで開催された。このレースで、Aruba.it Racing - Ducatiチームのチャズ・デイビスがセンセーショナルなパフォーマンスで優勝し、チームとして今季5勝目を挙げた。スコット・レディングは、ドゥカティ・パニガーレV4 Rとのフィーリングが合わず、6位でレース2を終えた。

デイビスは、スーパーポール・レースで結果を出し(4位)、2020年シーズンの初勝利を挙げた。素晴らしいスタートを切ったデイビスは、4周目にはトップに浮上。鋭い走りを見せて、2番手のマイケル・ファン・デル・マーク(ヤマハ)の追撃をかわしてトップチェッカーを受け、チームとともに勝利を祝った。

スーパーポール・レースで苦戦(8位)したスコット・レディングは、トップグループを追走しながら、6周目から10周目にはジョナサン・レイ(カワサキ)とバトルを展開。しかし、レースペースが上がらずに、トップグループとの差を詰めることができず、6位でフィニッシュした。

この結果、合計239ポイントを獲得したレディングは、ライダーズ・ラインキング2位をキープし、残り2戦を残した状態でチャンピオンシップ争いに踏みとどまっている。ランキングトップのレイとの差は51ポイントとなっている。

合計188ポイントを獲得したチャズ・デイビスは、ファン・デル・マークに10ポイントの差をつけて、ランキング3位をキープしている。

チャズ・デイビス(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #7) 1位
「素晴らしいレースだった。パズルのピースをすべてうまく組み合わせることができた感じだ。優勝するのが少し遅かったかもしれないが、重要なことは、この目標を達成することだ。昨夜遅くまで作業を行い、いくつかのセットアップを修正して、素晴らしいマシンに仕上げてくれたチーム・スタッフに感謝したい。1周目からペースが非常に良かったので、そのままリードを保ってレースをコントロールすることができた。今日のレースには本当に満足している」

スコット・レディング(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #45) 6位
「今日は困難なレースとなった。スーパーポール・レースとレース2の両方で、特にブレーキングの面でいくつかの問題を抱えていた。ペースを上げることができなかったので、思うように走ることができなかった。今日はうまくいくと思っていたので残念だ。チャンピオンシップのことを考えると、今日の結果は受け入れ難いが、決して諦めたわけではない。しかし、2か月前の戦闘力を取り戻すには、ハードワークを続けなければならいことは明らかだ」

セラフィーノ・フォティ(Aruba.it Racing - Ducatiチーム・マネージャー)
「チャズの素晴らしい勝利を祝福したい。常に戦闘力の高いマシンをチャズに提供するために、決して諦めずに作業を続けてきたチーム・スタッフの努力が報われた。そして、そのマシンを経験豊富なチャズが巧みにライディングしたからこそ、この勝利につながったことは明らかだ。スコットにとっては、残念ながら厳しい1日となってしまった。昨日のレースでは2位だったので、今日のレースでも上位でフィニッシュできると信じていた。彼のパフォーマンスを最高に引き出して、表彰台争いができるマシンを提供できなかったのが残念だ」