- 110 ps 最高出力
- 9.4 kgm 最大トルク
- 202 kg 乾燥重量
2018スーパーバイク世界選手権(SBK)第8戦アメリカ・ラウンドのレース1が、6月23日に米国カリフォルニア州のラグナセカで開催された。Aruba.it Racing - Ducatiチームのチャズ・デイビスは、印象的な走りで2位表彰台を獲得した。チームメイトのマルコ・メランドリは、スターティンググリッドこそ悪かったが、好パフォーマンスを見せて5位でフィニッシュした。スーパーポールでポールポジションを獲得したデイビスは、スタート後もリードを守り、ファステストラップとなる1分23秒041(コースレコードを更新するタイム)をマークしながら後続を引き離した。しかし、路面温度が50℃に達し、グリップが低下する中、ターン8でマシンがふらつきポジションをひとつ落とし、そのままの順位でチェッカーを迎えた。
メランドリは予選に苦しみ10番手。しかし、レースでは好パフォーマンスを見せ、オーバーテイクが難しいと言われるラグナセカで5台をパスして5位でフィニッシュラインを通過した。しかも、ファイナルラップで自己ベストを記録しており、2番グリッドからスタートする明日のレース2に期待がかかる。
チャズ・デイビス(Aruba.it Racing - Ducatiスーパーバイク・チーム#7) - 2位
「良いレースだった。自分が置かれたポジションから、できるかぎりのことはやった。プッシュしたもののリードを守れなかったが、正直言って、どのような戦術を採っても最終リザルトは変わらなかったと思う。何とかレイ(ジョナサン:カワサキ)に食らいつきたかったが、最後の10周はペースを維持できなかった。さまざまなポイントでコンマ1秒ずつ遅れを取っていたので、ミスをしないことを心がけて、彼の出方を見ることにした。彼もコークスクリューでいくつかミスを犯したが、ギャップを縮めるほどのミスではなかった。ポールポジションを獲得して、ファステストを記録したものの、優勝トロフィーは掲げられなかった。今日は良いデータが取れたので、明日に向けて精査したい。明日は今日よりも良いレースがしたい」
マルコ・メランドリ(Aruba.it Racing - Ducatiスーパーバイク・チーム#33) - 5位
「週末は非常に良い展開だったが、レースでは困難に直面した。スーパーポールではグリップが確保できず、良い走りができなかった。4列目からのスタートだと、難しいレースになる。序盤は自分自身のライディングがしっくりこなかったが、しばらくするとフィーリングが良くなった。だが、すでにかなり水を開けられていて、表彰台争いに加われる状況ではなかった。ラバティ(ユージン:アプリリア)に追いつこうとしたが、最終ラップでミスを犯してしまった。あれがなければパスできていたはずだ。気持ちを切り替えて明日に臨みたい。ウォームアップでマシンを進歩させて、レース2を戦いたい。1列目からスタートできるのは有利だが、ペースを上げることの方が重要だ」
マルコ・ザンベネデッティ(ドゥカティ・コルセ・オントラック・テクニカル・コーディネーター)
「金曜日はポジティブだった。翌日は気温が上がってサーキットコンディションが変わったが、戦闘力は確認できた。チャズは全力を尽くして2位を死守した。マルコも決意溢れる走りを見せてくれたが、予選で苦戦したことがマイナス要素となった。データを精査して、レース2に向けてマシンを進歩させたい」