2020 MotoGPプレシーズン最後のテスト(3日間)が、カタールのロサイル・インターナショナル・サーキットで終了した。約2週間後に開催されるMotoGP初戦のカタールGPは、カタールの首都ドーハからわずか数キロメートルの距離にある、このサーキットで行われる。
今回の3日間のテストで、ドゥカティ・チームのアンドレア・ドヴィツィオーゾとダニーロ・ペトルッチは、デスモセディチGP20の開発を継続し、今年からミシュランが持ち込んだ新しいタイヤのテストを実施した。
テスト最終日に、2人のライダーは、レース本番に向けてマシンの最終調整を行った。夕方には両ライダーが揃ってサーキットに出てロングランテストを完了し、ポジティブなフィードバックを得た。
アンドレア・ドヴィツィオーゾは、1分54秒312の自己ベストを記録して、全体の10番手でテストを終了した(3日間の総合タイムでも10番手)。
56ラップを走行したダニーロ・ペトルッチは、36ラップ目に1分54秒752のタイムを出して全体の16番手となった(3日間の総合タイムでも16番手)。ペトルッチは、テスト初日に1分54秒634の自己ベストを記録している(テスト最終日のトップタイムとの差は0.776秒)。
2020 MotoGP選手権開幕戦のカタールGPは、3月6日~8日に開催される。
アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム #04)1分54秒312(10番手)
「今日の作業には満足している。今日は、これまでとは異なるセットアップを試し、マシンの戦闘力を高める余地がまだ残っていることを確認することができた。今日の最大の収穫は、レース・シュミレーションだ。ユーズドタイヤを履いて、レース・ディスタンスを問題なく走行することができた。さらに、何周かはダニーロの後ろについて走り、タイヤをより良くマネージメントする方法について理解することができた。レースペースも良好で、トップグループと遜色ないレベルに達している。開幕戦では優勝争いができると確信している」
ダニーロ・ペトルッチ(ドゥカティ・チーム #09)1分54秒752(16番手)
「最終日のテストはうまくいった。最後のセッションでは、ラップタイムを追求せずに、ロングラン・パフォーマンスに焦点を当ててテストを実施した。実際のレースと同じ距離を走行して、これまで抱えていた不安を払拭することができた。開幕戦では、良いスターティング・グリッドを確保することに集中したい。レース・シュミレーションでは速いペースで走行することができたので、レースでも高い戦闘力を発揮できるはずだ」