MotoGPオフィシャル・テストが、8月29日~30日にミザノ・ワールド・サーキットで開催され、MotoGPクラスに参戦するすべてのライダーが参加して、2日間のテストを終了した。
テストは真夏の日差しが照りつける中で行われ、午前中の早い時間から路面温度が45℃に達したことから、チームは、ミシュランが持ち込んだ新しいタイヤも含めて、テストを中断することなく完全なプログラムを実施した。
ダニーロ・ペトルッチはデスモセディチGPのセットアップに集中しながら、2日目のテストで71ラップを走行し、エクストラソフト・タイヤを装着した最後の周回で1分32秒155のベストタイムを記録して、全体の2番手でテストを終了した。
先週の日曜日にシルバーストーン・サーキットで開催されたイギリスGPでの激しいクラッシュから復帰したアンドレア・ドヴィツィオーゾは、1日目のテストで午後の早い時間から走行を開始し、37ラップを周回した。2日目のテストでは、身体的な問題を抱えることなく81ラップを走行し、午前中のセッションではエクストラソフト・タイヤを使用しないで1分33秒499のタイムを計測して、全体の17番手でテストを終了した。
今回のテストには、ドゥカティ・テストチームのミケーレ・ピッロも参加した。ピッロは、9月15日にミザノで開催されるサンマリンGPにワイルドカード参戦する。ピッロは、2日目の午前中に1分33秒254のタイムを記録して、全体の15番手となった。
ダニーロ・ペトルッチ(ドゥカティ・チーム #09) 1分32秒155(2番手)
「この2日間のテストには重要な意味があった。このサーキットは、グリップが少ないアスファルトが混在しているため、2週間後にレースが開催されるこのサーキットでテストを実施することによって、多くの貴重なデータを得ることができた。数多くの興味深いテストを実施して、満足できる作業を行うことができた。しかし、レースまでには、まだ改善の余地が残されている。いずれにしても、かなり良いペースで走ることができたので、次のサンマリノGPでは自信を持って戦うことができる」
アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム #04) 1分33秒499(17番手)
「幸運なことに身体の状態は問題なく、1日半のテストを行うことができた。この数日間は、自宅で充実したトレーニングを行ったので、クラッシュの影響はまだ多少は残っているものの、コンディションを取り戻して再びサーキットで走行することができた。昨年のレースで、このサーキットの路面状態がきわめて難しいことが分かったので、ここでテストを実施することは重要だった。他のライダーにとっても同じことだが、このサーキットはグリップが不足している。次のレースを見据えて、利用可能なパーツの面でも、セットアップの面でも、数多くの興味深いテストを行うことができた。マシンのスピードに完全に満足しているわけではないが、まずはこのテストでサーキットを走行することが重要だった。これで、次のレースに向けて準備を整えることができる」
ミケーレ・ピッロ(ドゥカティ・テストチーム #51) 1分33秒254(15番手)
「この2日間で、シャシ・セットアップとミシュランが持ち込んだ新しいタイヤを含めて、いくつかの異なる側面で作業を行うことができた。特に、レースに向けて、路面のグリップが変化するという点を考慮して作業を実施し、何種類かのセットアップのアイデアを得ることができた。2週間後のレースでは、路面温度があまり上昇しないことを願っている。僕たちのマシンは、比較的温度が低い方がアドバンテージがあると思っている」