このモデルのために、新しい専用の17インチ鍛造アルミホイールがデザインされました。フロントには120/70 ZR17、リアには190/55 ZR17のピレリ製ディアブロ・ロッソ4タイヤが装着されています。
このモデルのために、新しい専用の17インチ鍛造アルミホイールがデザインされました。フロントには120/70 ZR17、リアには190/55 ZR17のピレリ製ディアブロ・ロッソ4タイヤが装着されています。
ドゥカティ ムルティストラーダV4 RSは、20年間にわたってこのモデルの特徴となってきた紛れもないムルティストラーダのラインを継承しています。エレガントでダイナミック、そしてドゥカティ・スポーツバイクのもっとも特徴的なスタイル・エレメントからヒントを得たテクニカル・ソリューションを備えたムルティストラーダV4 RSは、ドゥカティのスポーツDNAを極限まで追求し、史上もっともスポーティなツアラーとなるというただ1つの目標を掲げて設計されました。
ムルティストラーダV4 RSは、あらゆるディテールに至るまで細心の注意を払って設計され、あらゆるシーンで注目を集め、驚きをもたらします。フロント・フェンダー、このモデル専用に設計されたハンドガード、ヒートシールド、フロント・ビークなどのさまざまなカーボンファイバー製コンポーネントは、新しいRSカラーと調和のとれたコントラストを生み出し、重量の削減に貢献します。
特徴的なムルティストラーダV4 RSのエレメントは、スリリングなパフォーマンスと快適性を完璧に融合しています。スリムで軽量なテクノポリマー製テールセクションには、パッセンジャー用グラブハンドルが組み込まれ、スポーティで洗練された印象的なサイド・プロフィールを実現しています。バイクのスポーティな雰囲気を強調する洗練されたテクニカル・コンポーネントであるチタニウム製リア・サブフレームは、標準バージョンに比べて2.6kgの軽量化を実現し、今回初めてトップケースも搭載可能になりました。アルミニウム製片持ち式スイングアームが、エレガンスと美しさを体現したデザインを完成させ、ムルティストラーダV4 RSのスポーツ魂をさらに際立たせています。
チェントロスティーレ・ドゥカティ(ドゥカティ・スタイルセンター)によってデザインされたRS専用カラーは、このバイクの重要な識別要素となっています。キーとメーターパネルのグラフィックもRS専用で、ドゥカティ・スポーツバイクの特徴と調和しています。シリアルナンバーは、イタリア国旗があしらわれたブラック・アルマイト・アルミニウム・プレートに刻印され、ステアリングプレートに装着されています。さらに、フロント・ブレーキキャリパーやホイール・タグなどには、パニガーレを想起させるドゥカティレッドの特別なディテールが追加され、ムルティストラーダV4 RSにスポーティでエレガントな雰囲気を付け加えています。
ムルティストラーダV4 RSには、ムルティストラーダ・ファミリーの中で唯一、レース由来の乾式クラッチを備えた1,103ccデスモセディチ・ストラダーレ・エンジンが搭載されています。このエンジンは13,500rpmでリミッターが作動し、180psの最高出力を発生します。これにより、ムルティストラーダV4ならではの際立ったバランスを維持しながら、スポーティなパフォーマンスを実現します。
ムルティストラーダV4 RSの心臓部は、優れたパワーと卓越したエンジニアリングを誇り、公道よびサーキットの両方で純粋なライディング・プレジャーを提供するMotoGP由来のテクノロジー、デスモドロミック・バルブ駆動システムを中心に設計されています。各コンポーネントは、V4の極めて高いエンジン回転数でも安定した作動と信頼性を確保するように設計されています。デスモセディチ・ストラダーレには、16個のスチール製バルブを駆動する4つのカムシャフトが装備されています。インテーク・バルブの直径は34mm、エグゾースト・バルブの直径は27.5mmです。焼結鋼製のバルブシートは、過酷な条件下においても優れた耐久性を実現します。
MotoGPマシンと同様、クランクシャフトはホイールと反対方向に回転します。これにより、ジャイロ効果が抑制され、コーナーにおける切り返し時のハンドリングと俊敏性が向上し、加速時のウィリー傾向が軽減されます。
バルブは機械的に閉じられるため、バルブ開放時と同じ精度が得られます。これにより、吸気および排気におけるエアフローを最適化する、より極端なカム・プロファイルとタイミングの使用が可能になり、パフォーマンスが向上します。カムシャフトは、2本の“サイレント”タイミングチェーンで駆動されます。フロント・シリンダーでは、チェーンがインテーク・カムシャフトを駆動し、その動きが一対のギアホイールを介してエグゾースト・カムシャフトに伝達されることで、ギアとチェーンによる混合システムが実現しています。リア・シリンダーでは、チェーンがエグゾースト・カムシャフトを駆動し、その動きをインテーク・カムシャフトに伝えます。
エンジンの熱的快適性を向上させるために、デスモセディチ・ストラダーレは、エンジン温度が70℃以上で、バイクを停止してニュートラルに入れると、リア・バンクの作動を休止するように設計されています。
ムルティストラーダV4 RSは、デスモセディチ・ストラダーレ・エンジンのパワーを最大限に引き出すため、パイクスピークよりも低いファイナルドライブ・レシオを採用しています。DQS 2.0を備えたギア・レシオに変更はありません。この新しいクイック・シフト・システムは、ギアドラムの角度位置センサーの測定のみに基づくストラテジーを採用することで、マイクロスイッチのないギアシフト・ロッドの使用を可能にして、ライダーにダイレクトなフィーリングと短いシフトストロークを提供します。
パニガーレV4やストリートファイターV4と同様、ムルティストラーダV4 RSには、スリッパー機能を備えたビレット・アルミニウム製のSTM-EVO SBK乾式クラッチが装備されています。
乾式クラッチは、特にブレーキングやシフトチェンジの際にスムーズな走りを実現するだけでなく、クラッチを握ったときに独特の金属音を発してライダーを魅了します。スーパーバイク世界選手権(SBK)およびMotoGP世界選手権のためにシェルと共同開発した「Ducati Corse Performance Oil Powered by Shell Advance」エンジンオイルを使用すると、パフォーマンスがさらに向上(+2.5ps)します。
※写真は、Ducati Performance製のオープンクラッチカバーです。公道での使用は認可されていません。
ムルティストラーダV4 RSに搭載されるデスモセディチ・ストラダーレ・エンジンは、ユーロ5+規制に適合しており、このモデル専用に開発されたアクラポヴィッチ製チタニウム・サイレンサーを備えたエグゾースト・システムを採用しています。
ムルティストラーダV4 RSのバルブ・クリアランス点検は30,000km毎に設定されています。
ムルティストラーダV4 RSでは、フロント・フェンダー、ハンドガード、ヒートシールド、特徴的なフロント・ビークにカーボンファイバーを使用するなど、軽量でハイパフォーマンスな素材を数多く使用しています。さらに、チタニウム製サブフレームが採用され、標準フレームに比べて2.6kgの軽量化を実現。全体の重量も削減されるとともに(ムルティストラーダV4パイクスピークよりも2kg、ムルティストラーダV4 Sよりも6kg軽量)、このモデルのスポーティな雰囲気を際立たせています。このパッケージは、パフォーマンスと信頼性を犠牲にすることなく重量を削減するように設計された、コンパクトなバッテリーで完成します。
ムルティストラーダV4 RSのシャシーは、17インチのフロントホイールを中心に開発されており、スポーティなライディングにおける優れた精度とレスポンスを実現しています。フレームはアルミニウム製モノコックで、V4 Sおよびラリー・バージョンで使用されているものとは異なります。キャスター角は、他のバージョンの24.5°に対して25.75°に設定され、その結果、トレールおよびホイールベースの値が修正されました。これは、以前にV4パイクスピークでも採用された、バイクのスポーティさを強調するための設定です。
新型ムルティストラーダV4 RSにはオーリンズ製Smart EC 2.0サスペンションが搭載されています。すでにパニガーレV4 SとストリートファイターV4 Sに採用されているイベントベース・システムにより、スポーツライディング時に最高のパフォーマンスを発揮します。このシステムは、ライダーのライディングスタイルに自動的に適応し、常に最適化されたダイナミックな体験を提供します。また、システムは、このモデル向けに再調整され、日常走行時の快適性とスポーツライディング時のサポート性における最適なバランスを実現しています。電子制御式サスペンションのストラテジーは、スポーツライディング時に優れたサポートを提供し、長距離走行時の快適性を高めるように最適化されています。利用可能なサスペンションモードは4つ(トラック、ダイナミック、ツーリング、ローグリップ)です。これにより、ルートの種類、ライディングスタイル、道路状況に応じて、サポートと精度、または快適性と安定性が向上します。
新型ムルティストラーダV4 RSは、さらに改善されたシャシーを採用し、アルミニウム製片持ち式スイングアームがエレガントさと洗練性を高め、もっともスポーティなムルティストラーダ・モデルのエクスクルーシブなキャラクターをさらに引き上げています。
新型ムルティストラーダV4 RSのブレーキシステムは、パニガーレV4のブレーキシステムを流用しています。フロント・システムは330mm径ダブルディスクとレッドのブレンボ製Stylemaモノブロック・キャリパーから構成され、リアは280mm径シングルディスクとブレンボ製フローティング・キャリパーを組み合わせています。このシステムは、ボッシュ・ブレンボ製10.3ME コーナリングABSシステムによって制御されます。
ムルティストラーダV4 Sの鋳造ホイールよりも2.7kg軽量なアルミニウム製鍛造ホイールにより、車両のダイナミクスが大幅に向上し、コーナーにおける切り返し時のレスポンスと俊敏性が向上しています。シャシー・パッケージには、加速時とコーナリング時に優れたグリップを確保するため、フロントに120/170、リアに190/55のピレリ製ディアブロ・ロッソ4コルサ・タイヤが装備されています。
ムルティストラーダV4 RSは、バンク角を増やすために高く後方に設定されたフットペグなど、最新のスポーツスタイル・エルゴノミクスを採用しています。ハンドルバーはより低く、より短く、より直線的になり、アッパープレートにしっかりと固定され、よりダイレクトで正確なライディング・フィールを実現します。柔らかい素材とスポーティなデザインを採用した新しいハンドグリップは、快適性とコントロール性を向上させます。
新型ムルティストラーダV4 RSのすべてのコンポーネントは、あらゆるディテールに至るまで細心の注意を払って選定されています。チタニウム製リア・サブフレームは、サイズが変更され、トップケースを取り付けられるようになりました。
ムルティストラーダV4 RSは、より精密に動作するエレクトロニクスにより、安全性と効率性がさらに向上しました。パニガーレV4にも搭載されているドゥカティ・ビークル・オブザーバー(DVO)と呼ばれる新しい機能は、慣性プラットフォームから提供されるデータと70個のセンサーの入力をシミュレートして、さまざまな走行条件での車両に作用する力と持続可能な負荷をリアルタイムで推定します。MotoGPでドゥカティ・コルセが開発したDVOは、コーナリングABSやドゥカティ・ウィリー・コントロール(DWC)などの主要システムのさらに洗練された作動を可能にし、あらゆる状況での安定性、コントロール性、パフォーマンスを向上させます。
ムルティストラーダV4 RSのエレクトロニクス・パッケージには、クラッチを使用したりスロットルを戻したりすることなくシフトアップできる新しいドゥカティ・クイック・シフト(DQS)2.0が含まれています。このシステムは加速を最適化し、より速くスムーズにし、バイクのダイナミックなパフォーマンスの向上に貢献します。
さらに、このシステムでは、クラッチを使わないシフトダウンが可能になり、低回転でもより速く、スムーズで、正確なシフトが可能になります。
ムルティストラーダV4 RSの視認性は、前輪付近の暗い部分を照らすフルLEDライトによって最適化されています。また、ドゥカティ・ブレーキ・ライトEVOシステムは、ブレーキの安全性を高め、15km/h未満で急ブレーキをかけると、リアのハザードランプが点滅して後方車両のドライバーに注意を促します。3段階に調整可能な前方衝突警告(FWC)システムは、フロントレーダーが衝突の危険を検知すると、メーターパネル上に表示してライダーに警告を発します。
ムルティストラーダV4 RSには、5つのライディングモード(レース、スポーツ、ツーリング、アーバン、ウェット)と4つのパワーモード(フル、ハイ、ミディアム、ロー)から構成されるエレクトロニクス・パッケージが装備されています。ムルティストラーダV4 RSは、すべてのギアで最大のパワーを発揮し、迅速なスロットルレスポンスを保証するフル・パワーモード(デフォルト設定ではレース・ライディングモードを選択すると起動)を提供する唯一のムルティストラーダ・モデルです。
その他のパワーモードは次のとおりです:
オーリンズ製Smart EC 2.0サスペンション・ストラテジーは、スポーツライディング中に優れたサポートを提供するように最適化されており、長距離でも高レベルの快適性を確保します。このシステムは「イベントベース」のロジックに従って作動し、ライディングスタイルに基づいて自動的に設定が調整されます。
もう1つの新機能として、ライダーは設定したライディングモードとは独立して、サスペンションモードを選択できるようになりました。4つのサスペンションモード(トラック、ダイナミック、ツーリング、ローグリップ)は、エンジン・レスポンスや電子制御システムの作動を変更することなく、ルートの種類や路面状況に応じてサポートと精度、または快適性と安定性を高めます。
新型ムルティストラーダV4 RSのエレクトロニクス・パッケージには、フロント&リア・レーダーが標準装備されており、前方車両との安全な車間距離を自動的に維持するアダプティブ・クルーズコントロールや、後方から接近する車両を認識して走行の安全性をさらに向上させるブラインドスポット検知機能などの高度なライダー・アシスタンス・システムも含まれています。
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極限のパフォーマンスと旅の実用性を組み合わせることもできます。
このムルティストラーダV4 RS専用のパッケージは、エレガンスと機能性を重視しており、デザインに完璧に統合されたトップケースとサイドケース、駐車時に最大限の安定性を実現するセンタースタンド、冬のツーリングで活躍するグリップヒーターを備えています。このパッケージは、スピードを愛しながらも、スタイリッシュに旅する楽しみを犠牲にしたくない人のために設計されています。
アクセサリー:
*写真は、公道での走行ができません。
一部のコンポーネントの写真や画像はプロトタイプであり、生産の段階でデザインや仕様が変更される可能性があります。そのため、これらの情報は、あくまでも参照用に提供されているものであり、AUDI AGの経営管理下にあるドゥカティ・モーター・ホールディングS.p.A.(以下、ドゥカティ)を法的に拘束するものではありません。