2021スーパーバイク世界選手権(SBK)第9戦のレース1が、9月18日にバルセロナ(スペイン)のカタルーニャ・サーキットで開催された。午前中の遅い時間に降った雨の影響で、レース1はウェットコンディションでの開催となった。このレースで、スコット・レディングが見事な勝利を収め、マイケル・リナルディも3位表彰台を獲得して、Aruba.it Racing -Ducatiチームの歴史に新たなストーリーを付け加えた。アクセル・バッサーニ(Motocorsa)が2位に入ったことで、ドゥカティは表彰台を独占し、2012年シーズンのTTサーキット・アッセン以来となるハットトリックを達成した。
P1 - トム・サイクス(BMW) 1分40秒408
P2 - トプラク・ラズガットリオグル(Yamaha) +0.286
P3 - ジョナサン・レイ(Kawasaki) +0.513
P4 – スコット・レディング(Aruba.it Racing - Ducati) +0.570
P5 - アレックス・ロウズ(Kawasaki) +0.678
P8 - マイケル・リナルディ(Aruba.it Racing - Ducati) +0.867
P1 - スコット・レディングは最高のスタートを切ることができず、2周後には11番手にポジションを後退。しかし、7周目から大幅にペースを上げてトップグループを追走。レディングは、最後の7ラップで完璧な走りを見せ、見事な勝利を収めた。
P3 - 素晴らしいスタートを切ったマイケル・リナルディは、ターン3を通過した時点で3番手に浮上。しかし、7周目にマイケル・ファン・デル・マーク(BMW)とアレックス・ロウズ(カワサキ)にオーバーテイクを許してしまう。それでも、イタリア人ライダーのリナルディは集中力を維持してポジションを挽回し、最終ラップでは2位争いを展開して3位でフィニッシュした。
スコット・レディング(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #45) 1位
「最初の数周は本当に難しかった。しかし、レース中盤から自信を持って走ることができた。正直に言えば、表彰台争いのグループに近づいたときに、目の前にドゥカティが2台いたので、“たとえリスクを冒してでも勝ちたい”と思った。チームに勝利をプレゼントすることができて本当に嬉しい。残りのシーズンも、1つ1つのレースに集中すれば、自ずと結果はついてくるだろう」
マイケル・リナルディ(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #21) 3位
「ドライコンディションでのレースペースがとても良かったので、雨が降って本当にがっかりした。しかし、集中力を維持して、プッシュすることだけを考えて走った。最後の2周ではバッサーニを攻略しようとしたが、スリップストリームからの水が原因で、オーバーテイクすることができなかった。いずれにしても、今日のレースには満足している。明日はドライコンディションになって、再び良い結果を出せることを期待している」