ムルティストラーダV4ラリーには、路面状況やライダーの好みに応じて、エンジン・パワーとライディング・アシスタンス・システムを調整する3つのパワーモードと5つのライディングモードが用意されています。
スポーツ・ライディングモード。アスファルトで最高のパフォーマンスを発揮します。このライディングモードでは、スカイフック・サスペンションがスポーティな設定となり、エンジンはダイレクトで力強いレスポンスに変化して170psのフルパワーを発揮します。このライディングモードは、ムルティストラーダV4ラリーのパフォーマンスを存分に楽しみたい熟練ライダーにとって理想的な選択肢です。
ツーリング・ライディングモード。最高出力は170psのフルパワーを維持しますが、出力特性はよりスムーズで扱い易いものになります。DTCおよびDWCの介入レベルが高くなり、バイクのコントロール性が向上し、ABSはもっとも安全で安定志向のレベル3に設定されます。サスペンションは長距離走行向けに設定され、ライダーとパッセンジャーに最大限の快適性を提供します。
ウェット・ライディングモード。グリップの低い路面や濡れた路面での走行用に設計されています。このモードでは、最高出力は115psに制限され(ロー・パワーモード)、非常に穏やかなスロットル・レスポンスに切り替わります。電子制御システムのデフォルト・レベルは、最大限の安全性を確保するように設定され、グリップ条件が理想的でない場合でも可能な限り最高のトラクションと安定性を実現します。
アーバン・ライディングモード。最高出力は115psに制限され、非常に穏やかで扱い易いレスポンスを実現します。その一方で、サスペンションを調整することにより、路面の凹凸や穴、マンホールなどの都市部の障害物に適応し、路面の継続的な変化を効果的に制御します。ABSは、レベル3に設定されます。
エンデューロ・ライディングモード。オフロード走行に最適なモードです。最高出力は114psに制限され(デリケート・エンジンモード)、アーバン・ライディングモードよりもダイナミックでダイレクトなレスポンスを発揮します。エンデューロ・ライディングモードでは、選択した負荷モードに応じて、オフロード・ライディング専用のDSSエボリューションも設定されます。DTCおよびDWCシステムは低い介入レベルに設定され、ABSはオフロードの低グリップ路面での使用に適したレベル1に設定されます。