SBK開幕戦のオーストラリア・ラウンドでバウティスタが優勝、リナルディは14位、ドゥカティ・パニガーレV2を駆るブレガがWorldSSPで初勝利

2023 スーパーバイク世界選手権(SBK)開幕戦のレース1が、2月25日にオーストラリアのフィリップ・アイランド・サーキットで開催され、Aruba.it Racing - Ducatiチームにとって特別な土曜日となった。大混戦となったこのレースで、Aruba.it Racing WSSPチームのドゥカティ・パニガーレV2を駆るニコロ・ブレガが初勝利を収め、スーパースポーツ・カテゴリーのレース史にその名を刻んだ。さらに、アルバロ・バウティスタも、難しいウェット・コンディションを制して、今季初勝利を収めた。 

2023年のSBKシーズン最初のレースは、降り続く雨の中で開催された。 

2番グリッドからスタートしたアルバロ・バウティスタは、8周目までジョナサン・レイ(カワサキ)を追走。レース中盤にリードを奪うと、その後は後続マシンに大差をつけてフィニッシュした。 

チームメイトのマイケル・リナルディにとっては困難なレースとなった。6番グリッドからスタートしたリナルディは、良いスタートを切ることができず、オープニングラップで大きく遅れをとり、14位でフィニッシュした。

アルバロ・バウティスタ(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #1)
「今日の勝利にはとても満足している。テストの時とはまったく異なるコンディションで優勝することができた。参考になるデータがなかったので、特に最初の周回は集中力を維持し、サーキットの状態をよく観察して、限界を見つけることが重要だった。素晴しい勝利を収めて、最高の形でシーズンを開始することができた。正直なところ、明日はドライ・コンディションでレースをしたい」

マイケル・リナルディ(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #21)
「シーズンのスタートとしては、ベストな結果ではない。自信を持ってこのレースに臨んだが、天候が状況を変えてしまった。最初の数周から、マシンのフィーリングを掴むことができなかった。ときには、次のレースに影響を与えないように、落ち着いて、無理をせず、ミスを犯さないように、リスクを回避して走らなければならない場合もある。明日のレースでは、これまでのテストで証明した本来のポジションに戻ることができると確信している」

  • WorldSSP

SBK開幕戦は、ニコロ・ブレガ、ドゥカティ、そしてAruba.it Racing WSSPチームにとって、長く記憶に残るレースとなった。イタリア人ライダーのブレガは、グリッドに並んでいるときに降り始めた雨の影響を受けたレースを巧みに制して、歴史に残る偉業の主役となった。ブレガはスタートに失敗し、16番手を走行中に赤旗が出てレースは一時中断となった。一部の路面は乾いていたが、ブレガはレイン・タイヤを選択し、その選択が正しかったことが証明された。ブレガは、1コーナーでポジションを12もジャンプアップし、オープニングラップでリードを奪うと、そのままチェッカーフラッグを受けて優勝した。 

ニコロ・ブレガ(Aruba.it Racing WSSPチーム #11)
「信じられないような土曜日となった。予選も決勝も、常に天候が変化して難しい状況だった。特にタイヤの選択はギャンブルだった。しかし、最終的には勝つことができて、最高の結果を得ることができた。チームに感謝したい。彼らはこの冬、素晴らしい仕事をしてくれた。彼らがいなければ、この勝利を収めることはできなかったと思う」