2021スーパーバイク世界選手権(SBK)第4戦のレース1が、7月3日にイギリスのドニントン・パークで開催された。スコット・レディングとマイケル・リナルディにとって、このレースは非常に厳しい展開となった。午前中にウェットだった路面は、レース1が始まる前にはドライとなった。
Aruba.it Racing - Ducatiチームの2人のライダーは、ドゥカティ・パニガーレV4 Rのフィーリングを掴むことができず、予選で上位に食い込むことはできなかった。同じ困難な状況がレース1でも繰り返された。
大雨により非常に複雑な状況となったFP3の後、スコット・レディングとマイケル・リナルディは、スーパーポールで6番手と8番手タイムを記録。フロントローのマシンとは一定のタイム差があるものの、2列目と3列目を確保した。
P1 - ジョナサン・レイ(Kawasaki) 1分40秒101
P2 - マイケル・ファン・デル・マーク(Yamaha) +0.525
P3 - トム・サイクス(BMW) +0.662
P4 - アレックス・ロウズ(Kawasaki) +1.250
P5 - ギャレット・ガーロフ(ヤマハ) +1.292
P6 - スコット・レディング(Aruba.it Racing - Ducati) +1.966
P8 - マイケル・リナルディ(Aruba.it Racing - Ducati) +2.486
レディングとリナルディは、スタートでポジションを上げることができなかった。その後、イタリア人ライダーのリナルディは、すぐにチームメイトのレディングから遅れを取る展開となった。そのレディングは、2周目の途中でクラッシュしてリタイアを余儀なくされた。
リナルディは、本来の力を発揮することができず、後方での戦いを強いられた。
最終的に12位でフィニッシュしたリナルディは、チャンピオンシップにとって貴重な4ポイントを獲得した。
P1 - トプラック・ラズガットリオグル(Yamaha)
P2 – ジョナサン・レイ(Kawasaki)
P3 - アレックス・ロウズ(Kawasaki)
P4 - トム・サイクス(BMW)
P5 - マイケル・ファン・デル・マーク(Yamaha)
P12 - マイケル・リナルディ(Aruba.it Racing - Ducati)
DNF - スコット・レディング(Aruba.it Racing - Ducati)
P1 - ジョナサン・レイ(Kawasaki) 169
P2 - トプラック・ラズガットリオグル(Yamaha) 154
P3 - スコット・レディング(Aruba.it Racing - Ducati) 104
P4 - アレックス・ロウズ(Kawasaki) 104
P5 - マイケル・リナルディ(Aruba.it Racing - Ducati) 86
マイケル・リナルディ(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #21) 12位
「期待どおりのレースができなかった。ミザノでは好調だったので、もっと良い結果を望んでいた。しかし、思い通りにマシンをコントロールすることができなかった。特定の条件でポジティブなフィーリングが掴めなくなる。何かが機能していなことは明白だ。その原因を理解して、解決策を見つける必要がある」
スコット・レディング(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #45) リタイア
「グリップが完全に不足している。これは、これまでのレースでも問題になってきたことなので、早急に解決する必要がある。通常であれば、ウェットコンディションでも力強いグリップがあるのだが、今日はまるでスケートをしているようで、ライバルのオーバーテイクを防ぐことすらできなかった。クラッシュした状況?リアホイールがスリップした状態でコーナーに進入して、ハイサイド転倒してしまった」