2020年のスーパーバイク世界選手権(SBK)が、オーストラリアのフィリップアイランド・サーキットで開幕した。Aruba.it Racing - Ducatiチームのスコット・レディングはSBK初参戦となるこのレースで見事に3位表彰台を獲得した。チームメイトのチャズ・デイビスも、素晴らしい追い上げを見せて8位でチェッカーフラッグを受けた。
スーパーポールでフロントロー(2番グリッド)を確保したレディングは、12ラップから16ラップにかけてトップを走行。その後、トプラク・ラズガットリオグル(ヤマハ)、マイケル・ファン・デル・マーク(ヤマハ)、アレックス・ロウズ(カワサキ)と抜きつ抜かれつの激しいバトルを展開。最終ラップの最後のストレートでは、パニガーレV4 Rのパワーをフルに発揮して3位表彰台を獲得した。このレースで優勝したラズガットリオグとのタイム差は0.041秒、2位のロウズとの差もわずか0.007秒という僅差だった。
予選で苦戦して6列目(16番グリッド)からスタートしたデイビスは、オープニングラップでポジションを大きく上げて、10番手まで浮上。最後から2周目には、トム・サイクス(BMW)を攻略して、8位でフィニッシュした。
・ スーパーポール結果:レディング/デイビス&トップ6 P 1 - トム・サイクス (Bmw Motorrad) 1分29秒230
P 2 - スコット・レディング (Aruba.it Racing - Ducati) 1分29秒569、+0.339
P 3 - ジョナサン・レイ (Kawasaki) 1分29秒598、+0,368
P 4 - トプラク・ラズガットリオグル (Yamaha) 1分29秒769、+0,539
P 5 - レオン・ハスラム (Honda) 1分29秒859、+0,629
P 6 - マイケル・ファン・デル・マーク (Yamaha) 1分29秒863、+0,633
P 16 - チャズ・デイビス (Aruba.it Racing - Ducati) 1分30秒966、+1.736
・ レース1結果:レディング/デイビス&トップ6 P 1 - トプラク・ラズガットリオグル (Yamaha)
P 2 - アレックス・ロウズ (Kawasaki) +0.007
P 3 - スコット・レディング (Aruba.it Racing - Ducati) +0.041
P 4 - マイケル・ファン・デル・マーク (Yamaha) +0.137
P 5 - レオン・ハスラム (Honda) +3.910
P 6 - アルバロ・バウティスタ (Honda) +4.426
P 8 - チャズ・デイビス (Aruba.it Racing - Ducati) +11.849
スコット・レディング(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #45)
「シーズン初戦のスーパーポールで2番手となり、レース1では表彰台に上がることができて本当に嬉しい。今日のレースではトップ3でフィニッシュすることが目標だった。素晴らしい仕事をしてくれたチームに感謝したい。今日は、激しいレースとなった。最後の最後までバトルを展開していたので、自宅のテレビやサーキットでレースを観戦していたファンの方々には楽しんでもらえたと思う」
チャズ・デイビス(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #7)
「予選で苦戦してしまったので、難しいレースとなった。スーパーポール用のQタイヤをうまく使うことができなかった。今後、この問題を解決する必要がある。レース中盤からのペースは悪くなかった。先頭グループに近いタイムで周回していたが、追い付くには差があり過ぎた。レース2のスターティング・グリッドを上げるためにも、明日のスーパーポールレースは重要だ」