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SBK第5戦 テルエル・ラウンドのレース1で、チャズ・デイビスが見事な巻き返しを見せて今季4度目の表彰台(3位)を獲得、スコット・レディングは素晴らしいスタートを切ったものの8周目にクラッシュ

2020 スーパーバイク世界選手権(SBK)第5戦のレース1が、9月5日にスペインのモーターランド・アラゴンで開催された。Aruba.it Racing - Ducatiチームにとって、このレースは悲喜こもごものレースとなった。チャズ・デイビスは、見事な巻き返しを見せてレースの主役の一人となり、3位でフィニッシュした。チームメイトのスコット・レディングは、ジョナサン・レイ(カワサキ)と2番手争いをしていたが、8周目にクラッシュしてリタイアとなった。

レース1では、チームGo Elevenからドゥカティ・パニガーレV4 Rで参戦しているマイケル・リナルディがSBK初優勝を飾り、彼にとって記念すべきレースとなった。デイビスは、予選で苦戦して8番グリッドからのスタートとなったものの、3位でフィニッシュして、今季4度目の表彰台を獲得した。デイビスは、鋭い走りでペースを掴むと、トム・サイクス(BMW)とマイケル・ファン・デル・マーク(ヤマハ)を次々とオーバーテイク。レース中盤からは、アルバロ・バウティスタ(ホンダ)を追う展開となり、残り3周で攻略して3位表彰台を獲得した。

レディングは、レイ、リナルディとともに、フロントロー(3番グリッド)からのスタート。素晴らしいスタートを切って、第1コーナーでレイに次ぐ2番手につける。しかし、リナルディのペースはさらに速く、最初の2周でレディングとレイをオーバーテイク。レディングは、レイに離されないように食らいつくが、7周目にはバウティスタのアタックを退けながらポジションをキープする展開となる。しかし、フロントのフィーリングがベストな状態ではなく、8周目にクラッシュしてリタイアとなった。

レース1で3位に入ったデイビスは、合計136ポイントを獲得して、ライダーズ・ランキング3位に浮上した。今季初のリタイアを喫したレディングは、合計179ポイントでランキング2位となっている。ランキングトップのレイとの差は、30ポイントとなった。

チャズ・デイビス (Aruba.it Racing - Ducatiチーム #7) 3位
「先週のレースでは2回とも2位だったので、今週はさらに上位を狙っていた。それでも、表彰台に上ることができて良い気分だ。天気が目まぐるしく変わっていたので、マシンの調整やタイヤの選択で、多くの作業を強いられた。結局、ソフトタイヤを選択したが、レースの最初から最後まで、タイヤに気を使わないと良いペースを保つことができなかった。同じタイヤを選択したリナルディは、体重が違うせいか、限界までプッシュできていたようだ。いずれにしても、彼の素晴らしい勝利を祝福したい」

スコット・レディング (Aruba.it Racing - Ducatiチーム #45) リタイア
「最初のラップからフロントタイヤのフィーリングが良くなかったので、厳しいレースとなった。30ポイントの差?ジョナサン・レイは経験豊富なライダーなので、この差は大きいと言わざるを得ない。これから開催されるすべてのレースでベストを尽くすしかない。今後も、チャンピオンシップでタイトルを獲ることを目標にして戦うつもりだ。これまで非常に良い仕事をしてきたので、ここで諦めるつもりはまったくない。しかし、このポイント差を取り戻すには、マシンの戦闘力を大幅に引き上げる必要があることは明らかだ」