2つのサイレンサー・アウトレットの直径が38mmに拡大され(MY2021のサイレンサーと比較してガス・セクションが18%増加)、排圧が低減された結果、エンジン・パフォーマンスが向上しています。
モーターサイクルの心臓部には、MotoGP由来の1,103ccのデスモセディチ・ストラダーレが搭載されています。このエンジンにも一連のアップデートが施されました。デスモセディチ・ストラダーレは、いくつかのテクニカル・エレメントを見直すことによって、2022バージョンでさらに進化を遂げ、パワーが増加すると同時に、スロットル・レスポンスも向上しています。
デスモセディチ・ストラダーレ(ユーロ5規制に適合)は、以前のバージョンと比較して1.5psのパワーアップとなる、215.5ps@13,000rpmの最高出力を発生します。また、ピークパワーを超えた14,500rpm時には、パワーが2.5ps増加しています。このエンジンはまた、123.6Nm(12.6kgm)@9,500rpmの最大トルクを発生し、6,000rpmから最大トルクの80%を提供します。
新しいギアボックスでは、1速、2速、6速のギア比がより高くなっています。SBKマシンと同じこの新しいギア比は、より「レース指向」となり、サーキットでの使用に適しています。
1速のギア比は11.6%高くなり、2速ギアは5.6%高くなっています。この新しいギアボックスのおかげで、タイトコーナーでより容易に1速までギアを落とすことが可能になり、エンジン・ブレーキをより有効活用できるだけでなく、コーナー出口における加速も向上しています。
パニガーレ V4 2022バージョンでは、パワーモードのロジックも新しくなり、4つのモード(フル、ハイ、ミディアム、ロー)が設定されています。 「フル」と「ロー」モードが新たに設定された一方で、「ハイ」と「ミディアム」モードでは、新しいストラテジーが採用されています。
「フル」パワーモードは、パニガーレ V4でこれまでに採用された中でもっともスポーティなモードであり、1速ギアを除いて、電子フィルターが介入しないトルクカーブにより、エンジンの潜在能力を最大限に発揮できるようになっています。
さらに詳しく「フル」パワーモードは、パニガーレ V4でこれまでに採用された中でもっともスポーティなモードであり、1速ギアを除いて、電子フィルターが介入しないトルクカーブにより、エンジンの潜在能力を最大限に発揮できるようになっています。「ハイ」および「ミディアム」パワーモード用には、新しいライド・バイ・ワイヤ・マップ管理システムが開発されました。このシステムでは、6つのギアそれぞれに専用のマッピングが適用され、ライダーがスロットルを開けたときに、最適な推進力が常に得られるようになっています。その一方で、「ロー」パワーモードは、公道でのライディングをさらに楽しくするために考案されたもので、エンジンの最高出力を150psに制限し、特に扱いやすいスロットル・レスポンスを特徴としています。
MotoGP由来。パニガーレ V4の心臓部
新しいアップデートにより、パニガーレ V4はさらに速く、直感的で、すべてのレベルのライダーにとって疲れにくく、よりアグレッシブな外観になっています。
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