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Aruba.it Racing – Ducatiチーム、2019スーパーバイク世界選手権のチーム体制をアルバ・グローバル・クラウド・データ・センターで発表

  •  パニガーレV4 RのSBKデビューによりドゥカティの新時代が始まる
  • 新たにチームに加わったアルバロ・バウティスタと6年目のシーズンを迎えるチャズ・デイビスとともに体制を強化
  • Aruba.itとドゥカティの強力なパートナーシップにより、5年間で28回の勝利と96回の表彰台を獲得

Aruba.it Racing - Ducatiチームは本日、イタリアのベルガモ近郊のポンテ・サン・ピエトロにあるアルバ・グローバル・クラウド・データ・センターの未来的な施設で、2019年のスーパーバイク世界選手権(SBK)を戦うチーム体制を発表しました。
 

Aruba.it Racing - Ducatiチームは、今年で32年目を迎えるSBKシーズンにおいて、マシンとライダーの両面で2つの大きな変更を行いました。技術的な面では、2019年シーズンはドゥカティにとって歴史的な転機となります。1988年にSBKに初参戦して以来、17回のマニュファクチャラーズ・タイトルと14回のライダーズ・タイトルを獲得しているドゥカティは、今回初めてV型4気筒エンジンを搭載したSBKマシン、パニガーレV4 Rを投入します。パニガーレV4 Rは、昨年の11月に開催されたミラノ・モーターサイクルショー(EICMA)で発表され、“メイド・イン・イタリー”のスタイル、テクノロジー、そしてパフォーマンスが来場者から高く評価されました。MotoGPで培ってきたノウハウを惜しみなく投入したパニガーレV4 Rは、エンジンだけでなく、シャシ、電子制御システム、エアロダイナミクスの面でも、先代モデルから大きな進化を遂げています。ドゥカティとアルバによるこの歴史的な瞬間の証として、ステージ上で行われたパニガーレV4 Rの発表は、両社のCEOによって行われました。
 

ライダーに関しては、今シーズンからチームに加入するアルバロ・バウティスタが重要な役割を果たすでしょう。MotoGPに9年間参戦していたバウティスタは、この新しいチャレンジに向けてモチベーションを高め、準備を整えています。スペインのタラベラ・デ・ラ・レイナ出身のバウティスタ(34)は、非常に経験豊富なライダーで、250ccおよび125ccクラスにも参戦していました。125ccクラスではタイトルも獲得しています。彼は、新しいテクノロジーに対応する高い適応能力も備えています。バウティスタのチームメイトとなるイギリスのナイトン出身のチャズ・デイビス(31)は、過去4年間で3回ライダーズ・ランキング2位に輝いています。彼は、昨年の怪我を乗り越え、ドゥカティのファクトリー・マシンを駆って6年目のシーズンに挑みます。
 

プレゼンテーションの模様は、www.ducati.comとwww.arubaracing.com でライブストリーミング配信されました。Aruba.it Racingのサイトは、今回のイベントに向けて、世界中の数多くのレース・ファンが、イベントのライブ配信をフォローできるように、新しい魅力的なグラフィックに一新されました。今後、Aruba.it Racing - Ducatiチームは、オーストラリアに向けて出発し、2月18日~19日にフィリップ・アイランドで行われる恒例のプレシーズンテストに臨みます。2019年シーズンのスーパーバイク世界選手権の開幕戦は、同じサーキットで、2月22日~24日に開催されます。
 

ステファノ・チッコーニ、Aruba S.p.A.最高経営責任者(CEO)兼チーム代表: 「ドゥカティおよびパニガーレV4 Rとともに、スーパーバイク世界選手権という新たな冒険に乗り出すことができて、大変光栄です。開幕戦を今から楽しみにしています。このエキサイティングなチャレンジに向け、私たちは、これまで以上にハードワークを続けています。昨シーズンは多くの成果を上げることができましたが、私たちの目標はタイトルを獲ることです。パニガーレV4 Rは、私たちにとって、間違いなく大きな武器となるでしょう。マシンのポテンシャルは非常に高く、私たちも限界なき目標を掲げています。ドゥカティとのコラボレーションを始めて以来、私たちはスーパーバイク世界選手権の主役であり続けてきました。今年も、チャズとアルバロとともに、シーズンの主役になれると確信しています。新しくチームに加わったアルバロを、暖かく迎え入れたいと思います。彼らは2人とも、非常に高い能力を備えたライダーです。彼らは、常に上位の成績を収めることができる豊富な経験も備えています。ライダーとマシンが最高のポテンシャルを引き出せるように、可能な限りすべてのことを実行して、スーパーバイク世界選手権におけるドゥカティの栄光の歴史に、新たな一章を書き加えたいと思います」
 

クラウディオ・ドメニカーリ、ドゥカティ・モーター・ホールディング最高経営責任者(CEO): 「ドゥカティにとって、今年は真に歴史的なターニングポイントとなるでしょう。レースへの参戦は、ドゥカティにとって切り離すことのできない部分であり、サーキットで開発された技術とノウハウが、数多くの量産モデルにフィードバックされています。パニガーレV4は、この理念を体現する完璧な例といえるでしょう。このモデルは、ドゥカティの量産モデルとして初めて4気筒エンジンを搭載し、MotoGPから得られたテクノロジーを搭載しています。パニガーレV4は、わずか12か月で、スタイル、テクノロジー、そしてパフォーマンスの新たなベンチマークとなり、世界中で6,100台以上のモーターサイクルが販売されました。これによって、ドゥカティ史上初めて、スーパーバイク・セグメントにおける世界販売台数記録を達成することができました。私たちは、1,000ccエンジンを搭載したRバージョンでSBKの王者となることで、サーキットにおいても頂点を目指したいと考えています」
 

ルイジ・ダッリーニャ、ドゥカティ・コルセ・ゼネラルマネージャー:「V4 Rは、MotoGPとSBKのレーシング部門における相乗効果の結果として生まれたマシンです。その最も顕著な例は、デスモセディチGPで蓄積した経験を直接フィードバックしたV型4気筒エンジンです。しかし、それ以外にも、エアロダイナミクス・パッケージを含む数多くのディテールにより、V4 Rは特別なマシンに仕上がっています。このプロジェクトはまだ初期段階にあり、開発は順調に進んでいますが、完成の域に達するにはまだ開発の余地が残っているため、明確に定義された開発プログラムを進行中です。チャズとアルバロが素晴らしいライダーであることに疑いの余地はありません。彼らの能力をサーキットで最大限に引き出すことが、私たちの仕事です。私たちは、勝利というただ一つの目標に向かって前進しています」
 

チャズ・デイビス(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #7): 「まもなく始まる新しいシーズンにワクワクしています。モチベーションも高まっています。この5年間、L型2気筒エンジンを搭載したマシンで素晴らしい思い出を作ることができました。そして今年、新たな挑戦が始まります。パニガーレV4 Rで戦うことを、今から楽しみにしています。これまでに行ってきたテストは、背中の痛みのために思うような結果を出せていませんが、全体的な体調は昨年よりずっと良好です。いずれにしても、今後のテスト・スケジュールを無事に完了させるつもりです。まだ2日のテストが残っていますので、最終的なセッティングを煮詰める予定です。あとはレースに臨むだけです。ニューマシンで挑む今年のシーズンは、いつになくエキサイティングな年になるでしょう。新しいチームメイトも加わって、さらにモチベーションが高まっています」
 

アルバロ・バウティスタ(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #19):「新しいアドベンチャーのはじまりを待ちきれません。ウインター・テストは、非常にうまくいっています。この新しいプロジェクトでは、まだやるべきことは沢山ありますが、ラップを重ねるごとに素晴らしいベース・セッティングを見つけることができています。新しいテクノロジーや、特にタイヤにはこれから適応していく必要がありますが、これまでに行った6日間のテストで、力強いマシンのパフォーマンスを確認することができました。フィリップ・アイランドは素晴らしいサーキットで、私が好きなコースでもあります。エキサイティングな新しい冒険を始めるのに、これ以上の舞台は存在しないでしょう。しっかりと準備できるように最善を尽くします」